ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは、来たる2020-21シーズンに復活を期する1人だ。右足アキレス腱断裂の大怪我により、約1年半も実戦から遠ざかっているが、元NBA選手のギルバート・アリーナスは状態の良さに太鼓判を押している。 ポッドキャスト『The No Chill Podcast』でアリーナスと対談したジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ)は、マイアミでデュラントやアービングらとピックアップゲームで汗を流し、すでに5対5も行っていることを明かした。その模様を自身の目でも見ているアリーナスは、歴代6位のキャリア平均27.0得点を誇るデュラントの完全復活を予言している。 「デュラントは新シーズン、攻撃的に仕掛けてくるだろう。きっと真っ先に相手にダメージを与えに来る。一度引いて、また攻撃する。それを繰り返してくる。俺もそれを怪我明けの彼に期待しているし、そのためにはマインドセットが最も重要だ。どのようにゲームを始めるのかというね。フィジカルはもう戻っている。今はメンタル面の調整段階。すべてのドアのロックが解除されて、シーズンが開幕したらゲームへの道が開ける」 オクラホマシティ・サンダーの絶対的エースとして、長年チームを牽引したデュラントは、2016年に強豪ゴールデンステイト・ウォリアーズへ完全FA(フリーエージェント)で移籍。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンと強力カルテットを形成し、17年、18年とリーグ2連覇を達成した。 19年オフに4年総額1億6400万ドル(約172億円)でネッツと契約するも、前シーズンのNBAファイナル第5戦で右足アキレス腱を断裂したため、加入初年度はリハビリでシーズン全休。スティーブ・ナッシュ新HC(ヘッドコーチ)を迎え、カイリー・アービングも右肩の故障から復活する新シーズンに巻き返しを狙う。 32歳となったデュラントが全盛期のキレを取り戻すとなれば、相手にとってこれほどの脅威はないだろう。