完全復活を期すジョン・ウォール、怪我を抱えて戦う闘争本能に言及「アイバーソンのように競っていたい」

ワシントン・ウィザーズのジョン・ウォールは今年9月に30歳を迎えたが、長期間に及ぶリハビリを経て、より体が強くなったと考えているようだ。新シーズンの復活に自信を見せている。 ウォールは2010年のドラフト全体1位指名でNBA入りし、1年目からウィザーズの司令塔兼エースとして君臨してきた。2013-14シーズンから5年連続でオールスターに選出されるなど、その実力はリーグトップクラスを誇るが、2019年2月に自宅で滑って転んでしまい、左足アキレス腱断裂の大怪我に見舞われた。 2019-20シーズンは全休したウォールが最後に公式戦に出場したのは2018年12月26日(日本時間27日)のデトロイト・ピストンズ戦で、約2年間もブランクが空いている。しかし、フロリダ州オーランドのバブル(隔離地域)でシーズンが再開された間はアシスタントコーチとリハビリで汗を流し、NBAファイナル終了後にはケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)らとロサンゼルスでピックアップゲームに励んでおり、コンディション自体は悪くないようだ。 ウィザーズのOBで、同じ攻撃的ポイントガードでもあるギルバート・アリーナスと『Fubo Sports』の『No Chill with Gilbert Arenas』で対談した際、ウォールはすでに“100%以上”に戻っていると力強く語っている。 「すごく良い感じだし、状態は110%だよ。また一つ上のレベルで体のケアをしている。これまでは怪我を抱えながらプレイしてきた。常に競っていたかったからね。『壊れてなければ最後までプレイできる』というAI(アレン・アイバーソン)のマインドセットみたいなものさ。年齢を重ねるほど、自分を管理し、休息を取る方法を学ぶ必要がある。俺は約2年間、欠場している。だから、今は体や足を強くして、異なる食生活を取り入れている」 これに対し、2007年4月に左膝外側半月断裂の大怪我を負い、スターの座から瞬く間に転落してしまったアリーナスは、自らの経験を基にアドバイスを送った。 「怪我をしても、自分の居場所をキープするため、より良い選手になろうとする。だから、怪我を抱えながらプレイしてしまう。俺の失敗は、怪我のことを真剣に受け止めなかったことだ。『50%の状態でもプレイしないよりはマシだ』ってね。ベストを尽くすためには、100%の状態じゃなければいけないことに気づいてなかった」 完全復活を目指す新シーズン、ウォールがブラッドリー・ビール、八村塁とのトリオで、リーグに旋風を巻き起こすシナリオに期待したいところだ。

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