ボストン・セルティックスのジェイレン・ブラウンは、7月末のシーズン再開が決まる直前に祖父のウィリーさんが癌と診断されたため、フロリダ州オーランドのバブル(隔離地域)でプレイしないことも一時は考えていたようだ。 10月20日(日本時間21日)に放送された『The Ellen DeGeneres Show』に出演したブラウンは、参加を悩んでいた当時の状況を振り返った。 「僕の祖父は、シーズン再開が決まる直前に癌と診断された。それまで6か月間ほど僕と一緒に暮らしていたから、彼には僕が必要だった。そして僕らが話したとき、祖父は化学療法を拒んでいた。祖父は僕が知る中で最もタフな人で、スーパーヒーローだ。ベトナム戦争に行き、2度も頭に銃弾を受けた。加えて、彼は心臓発作と癌と新型コロナウイルスを同時に患ったが、その全てを克服したんだ」 ブラウンが“The Great Will B(偉大なウィル)”と呼ぶ気丈な祖父が弱気になった時、ブラウンはバブルでプレイする自分の姿を見せることで、祖父を勇気付けることを決意したという。 「祖父が『もうダメだ。私は疲れた』と言ったんだ。そこで僕は、彼を説得するために『僕はバブルに行って頑張るから、おじいちゃんも病気と戦って』と言った。すると、彼は納得してくれたんだ」 ブラウンは今シーズン、平均20.3得点、6.4リバウンド、2.1アシストを記録し、ジェイソン・テイタムとともに若手エースの一角としてチームを牽引した。プレイオフではイースタン・カンファレンス決勝でマイアミ・ヒートに敗れるも、平均21.8得点、7.5リバウンド、2.3アシストと成績をアップ。その活躍には、現在も闘病中の祖父との約束が関係していたのかもしれない。