今年のNBAファイナルは、ロサンゼルス・レイカーズがマイアミ・ヒートを下して通算17回目の優勝を飾った。 イースタン・カンファレンス5位でプレイオフに進出したヒートは、エースのジミー・バトラーを中心に優勝候補のミルウォーキー・バックスやボストン・セルティックスを下してNBAファイナルに進出。ゴラン・ドラギッチやバム・アデバヨが怪我に見舞われる苦しい状況下でも奮闘した戦いぶりには、NBAファンから称賛の声が相次いだが、ヒートの選手にとってはかなり苦い思い出となったようだ。 先発フォワードのジェイ・クラウダーは、シリーズの決着がついた第6戦から約1週間が経過した18日(日本時間19日)、インスタグラムのストーリーに黒地に赤文字で「昨晩は、第6戦の悪夢に悩まされた。これはトラウマからくるストレスなのか!!? 今でも気分が悪いよ」と投稿。さらに、ツイッターには「長い間沈黙して申し訳ない。まだ気分が悪いんだ。だが、ヒートのファンには感謝している。チームに入団した初日から、君たちのことが大好きだ。あと一歩のところで目標に届かなかったことを申し訳なく思っている。バブル(隔離地域)の中でも、君たちの愛とサポートを感じることができたよ!! 俺たちは、君たち全員に感謝している! 心を込めて。背番号99番より」とメッセージを残した。 クラウダーは今年のNBAファイナルで1試合平均11.2得点、5.2リバウンドを記録し、レイカーズのアンソニー・デイビスに対して何度も良いディフェンスを見せた。 身長198cmとアンダーサイズながらスモールフォワードとパワーフォワードの両方をプレイできるクラウダーは、今シーズンは平均10.5得点、5.9リバウンド、2.5アシストを記録。また、今年のポストシーズンでは、チームメイトのダンカン・ロビンソンと合わせて50本以上の3ポイントシュートを成功させ、3&D(3ポイントとディフェンスの名手)としての評価を上げた。 完全FA(フリーエージェント)になる今オフには、複数のチームがクラウダー獲得に動くと見られている。