「NBA Rakuten」は日本時間10月12日(月)午前8時30分より、ロサンゼルス・レイカーズとマイアミ・ヒートによるNBAファイナル第6戦を配信する。 第5戦は両チームのエースが一進一退の攻防を見せる死闘の一戦となった。最終的にはファイナル史上初の35得点以上のトリプルダブルを達成(35得点、12リバウンド、11アシスト、5スティール)したジミー・バトラーが、40得点、13リバウンド、7アシスト、3スティールを記録したレブロン・ジェームズのパフォーマンスを上回り、ヒートが111-108で勝利。レイカーズの優勝に待ったをかけた。 バトラーが見せた勝利への意地は凄まじかった。試合残り2分を切った時点で試合は101-101の同点だったが、そこからヒートのエースはさらに輝きを増した。残り1分51秒に勝ち越しのプルアップジャンパーを沈めたのを皮切りに、そこから3ポゼッション連続でリードを奪い返すクラッチプレイを披露。試合残り46.7秒にファウルをもらった場面では、プレイ直後にベースラインの広告ボードに両手で寄り掛かってうつむくなど、明らかに疲労はピークに達していたが、気迫のプレイでチームに勝利を呼び込んだ。出場47分12秒とほぼ休まずにチームを牽引したエースを、ヒートのエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も「チャンピオンの姿だ」と絶賛した。
40得点、11リバウンド、13アシスト、2スティール、2ブロックを記録した第3戦、そして今回の第5戦と、ヒートが勝利を挙げた両2試合で歴史的なハイパフォーマンスを披露したバトラー。ファイナルでは一貫して「レイカーズに勝つには、ほぼ完璧にプレイする必要がある」と語っているが、第6戦でそれが出来るかは“ジミー・バケッツ”の双肩にかかっている。 ヒートが勝利する上でバトラーの活躍が不可欠であることは間違いないが、もちろんサポートは欠かせない。それにおいては、第5戦で3ポイントシュートを7本成功させて26得点を記録したダンカン・ロビンソンに注目したい。第3戦まではレイカーズの厳しいマークに遭い、合計で22得点、3ポイント成功率25.0% (5/20)と苦戦していたが、ここ2試合では平均21.5得点、3ポイント成功率52.6%(10/19)と復調。リーグ最高峰の3ポイントシューターであるロビンソンの長距離砲が炸裂すれば、レイカーズのディフェンスに大きなプレッシャーを与えることができる。そうすればバトラーが中に切れ込むスペースも生まれ、試合の流れを掴みやすくなるはずだ。 負けられない重圧との戦いが続くヒートは、シリーズを第7戦に持ち込めるか。