サンダーがクリス・ポールのトレードを検討? ニックスの若手ケビン・ノックスが“キーマン”と米記者指摘

オクラホマシティ・サンダーのクリス・ポールは、ニューヨーク・ニックスへのトレードが根強く噂されている。サンダーとしては通算アシスト(9653)、通算スティール(2233)の両方で歴代7位の成績を誇る現役トップクラスのポイントガードをそう簡単に放出するわけにはいかないが、ニックスがケビン・ノックスを差し出してきた場合、交渉が現実味を増す可能性があるようだ。 ニックスのレオン・ローズ新球団社長は、かつてポールの代理人を務めていた人物でもあり、就任以降はトレード獲得の噂が熱を帯びてきた。そのなかで、『ニューヨーク・ポスト』のマーク・バーマン記者は、ノックスの存在が「鍵」を握ると指摘している。 「ニックスのレオン・ローズ球団社長が、リスクを承知でクリス・ポール獲得に乗り出した場合、彼はケビン・ノックスを諦めなければならない可能性がある。サンダーには、ビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ)の退任に続く再建プロジェクトとして、ポールとの大型契約を処理したいという気持ちがある。サム・プレスティGM(ゼネラルマネージャー)は、1巡目指名権とルーキー契約下の有望株を探しているようだ。その若手は2018年1巡目9位で、失望的な2年目を過ごしたノックスだとの情報が出ている」

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ケンタッキー大からNBA入りしたノックスは2018-19シーズンこそ主力として平均12.8得点、4.5リバウンドを記録したが、セカンドユニットに回った今季は平均6.4得点、2.8リバウンドと成績を大きく落とした。それでもまだ21歳と若く、フィジカルとロングジャンパーに磨きがかかれば、さらなる成長が見込める逸材として考えられている。 バーマン記者によれば、当初ニックスが放出候補としている人材をサンダー側が良しとせず、ノックスに変更となる可能性が挙がっているという。 「ニックスは、今後4年間のドラフトで1巡目指名権を7つも保有している。ただし、ポール獲得のシナリオでは、ノックスをキープし、2021年に制限付きFAとなるフランク・ニリキナかデニス・スミスJr.を放出する形を望んでいると考えられる。しかし、サンダーにはシェイ・ギルジャス・アレクサンダーがおり、スミスJr.を欲してはいない。ニックスがポール獲得にあたってノックスとジュリアス・ランドルを諦めた場合、カーメロ・アンソニーもスモールフォワードかパワーフォワードで加わるかもしれない」 今季ウェスタン・カンファレンス5位(44勝28敗)と好成績を収めたサンダーは、ポール放出となれば再建に踏み切ることになるが、果たしてどのような決断を下すのだろうか。

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