2001年のドラフト1巡目6位指名でNBA入りし、メンフィス・グリズリーズ、ヒューストン・ロケッツ、マイアミ・ヒートで”3&D(ディフェンスと3ポイントシュートを得意とする選手)”として活躍したシェーン・バティエは、現在はヒートで分析部門の責任者を務めている。 現役時代、高いバスケットボールIQを武器に、デューク大のNCAA制覇(2001年)や、ヒートの2連覇(2012、2013年)に大きく貢献した42歳のバティエは、現在NBAファイナルで対戦しているロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ、同チームのレジェンドであるコービー・ブライアントの両方とマッチアップした経験を持っている。
『The Undefeated』のマーティンジー・ジョンソン記者とのインタビューで、ジェームズとブライアントの比較について聞かれたバティエはこのように答えている。 「2人とも、私が対戦し、ともにプレイした最高の選手たちだ。彼らは素晴らしい身体能力を持っていた。彼らの身体能力は持って生まれたものだけど、同じような身体能力を持った選手は他にもいる。他の選手との大きな違いは、メンタル面だ。彼らは本当に信じられないぐらいの闘争心を持っていた。試合に勝つためにすべてを捧げたし、チームメイトを鼓舞するためにあらゆる手を尽くした」 「それから、彼らは身体のケアを決して怠らず、必ず最高のコンディションで試合できるように心がけていた。それはまるで別次元の努力だった。特別な選手になるために、きっと信じられないような努力を重ねたはずだ。私もプロとして本当にハードに練習したが、彼らほどではなかった。ビールもたくさん飲んだからね。だが、彼らのような選手を間近で見たおかげで、本当に偉大な選手がどういうものかを理解することができた」 ヒート時代の2011~2014年にジェームズとチームメイトだったバティエは、6年後の今も変わらぬジェームズのパフォーマンスに驚かされているかもしれない。