インディアナ・ペイサーズは8月26日(日本時間27日)にネイト・マクミランHC(ヘッドコーチ)を電撃解任。新指揮官の招聘とともに、2020-21シーズンに向けたチーム作りに注目が集まる。そのなかで、ケビン・プリチャード球団代表はトレードの噂が浮上しているビクター・オラディポとの関係は良好だと主張している。 今季のペイサーズはオラディポが右足大腿四頭筋腱断裂のリハビリでシーズンの大半を欠場するも、新加入のTJ・ウォーレンとマルコム・ブログドン、ドマンタス・サボニスを中心とした総合力でイースタン・カンファレンス4位(45勝28敗)の好成績を残した。
しかし、プレイオフ1回戦でマイアミ・ヒートにスウィープ負け(未勝利での敗退)を喫し、ネイト・マクミランHC(ヘッドコーチ)の下では4年連続の1回戦敗退。8月中旬に契約延長を結んだばかりだった指揮官の電撃解任を決断した。 次期HCの招聘が急務となるが、エースで2020-21シーズン終了後に完全FA(フリーエージェント)になるオラディポにもトレードの噂が根強く飛び交っている。ただ、『スポーツ・イラストレイテッド』のサム・アミコ記者によれば、プリチャード球団代表は「ビクターとは良い話し合いができている」と話し、冷静に状況を受け止めているという。 「彼とは素晴らしい関係を築きたい。ビクターに関する決断を急ぐつもりはない。彼はもう1年いる。FAに関しては彼次第で、彼に選択権がある。彼にとって初めての経験で、行きたいと思えばどこにでも行ける」 プレイオフ敗退決定後、オラディポは「今、FAのことはまったく心配していない。膝を完璧に治して、健康体を維持することにフォーカスしている。然るべき時が来たら考えるよ」とコメント。プリチャード球団代表も「彼が心地よく、勝てると思えるような環境を作れることに期待している。ビクターの中で最も重要なのは、勝つことで一貫している。プレイオフで良い成果を残せるチームを作れると信じている」と語り、“優勝を狙えるチーム”を作ってオラディポの慰留を視野に入れることを示唆している。 新たなHCを迎え、誰を中心に据えてチームを作るのか、ペイサーズの決断に注目が集まる。