ジミー・バトラー、ヒートでの自身初優勝に意欲「ここが俺のいるべき場所」「MVPは必要ない」

マイアミ・ヒートのジミー・バトラーは移籍1年目の今シーズン、チームトップの平均19.9得点、6.7リバウンド、6.0アシストを記録するだけでなく、若手を牽引するリーダーとして輝きを放ってきた。球団として2012-13シーズン以来の優勝を目指すなか、新天地での充実感をにじませている。 2011年にNBAキャリアをスタートさせたバトラーは、これまでシカゴ・ブルズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、フィラデルフィア・76ersでプレイしてきた。ストイックすぎるがゆえに、周囲との確執が噂されることもあったが、昨夏にサイン&トレードでヒートへ移籍した理由を『NBA.com』のショーン・パウエル記者とのインタビューで明かしている。

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「マイアミにはドウェイン・ウェイドがいた。彼はカルチャーやここでプレイするための方法を教えてくれた。正直言えば、(ドラフト指名を受けた)シカゴを離れるとは思ってもいなかった。それからバスケットボールがビジネスだと気づき、俺はさらに2つのチームを去ることになった。フィリーでは上手く行かなかった。でも、ここでは笑顔にしかならない。ここにいる人間は多くの点で俺に似ているんだ。すごく楽しいよ」 ヒートでのバトラーは、要所で勝負強いエースとしてのプレイを見せつつも、3年目でオールスター初出場を果たしたバム・アデバヨ、新人で台頭してきたケンドリック・ナンとタイラー・ヒーローらの成長をサポートしてきた。今シーズンは抜群のチームケミストリーでイースタン・カンファレンス5位(44勝29敗)に入り、「今まで最高の決断だった。ここ(マイアミ)が俺のいるべき場所だ」と移籍の決断に胸を張る。 そして、パウエル記者から「(自分が)過小評価されていると思うか?」という質問に、バトラーはまだ手にしていないリーグタイトルへの思いを口にした。 「俺にMVPは必要ない。世間の意見なんて気にしていないよ。ラリー・オブライエン・トロフィー(優勝)以外なんの意味もない。俺はチャンピオンになりたいんだ。ここで特別なことが成し遂げられると思っている。2~5年、ドラフト上位指名権を待つ必要はない。今、勝利することがマイアミ・ヒートのすべて。そのために俺たちはここにいる」 レギュラーシーズン最高勝率(76.7%/56勝17敗)を記録したミルウォーキー・バックスと対戦するカンファレンス準決勝で、バトラーの真価が問われることになりそうだ。同シリーズの第1戦は、8月31日(日本時間9月1日)に行われる。

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