ワシントン・ウィザーズの八村塁が、8月13日(日本時間14日)のボストン・セルティックス戦後にオンライン会見に対応。ルーキーイヤー全日程を終え、シーズンを振り返った。 八村はセルティックス戦直前のウォーミングアップ中に、痛めていた太ももの状態が悪化し、大事をとってシーディングゲーム最終戦を欠場。「たいしたことではないと思う」と語り、ワシントンに戻った後に再検査を受けることを明かした。
日本人選手史上初のドラフト1巡目指名(9位)を受けてスタートしたNBA1年目は、新型コロナウイルスの大流行でリーグ戦が4か月以上も中断するなど、過去に例のない事態の連続だった。それでも八村は、「ルーキーシーズンは長くて本当にいろんなことがあったんですけど、いろいろ学べたし、この1年間が(今後の自分にとって)役に立つ。無事に終われたことに感謝して次のシーズンに向かいたい」と収穫と感謝の言葉を口にした。 ウィザーズはジョン・ウォール、ブラッドリー・ビール、ダービス・ベルターンスら主力の不参加により、シーディングゲームでは八村が大黒柱の役割を担った。相手の厳しいマークに苦しみながら、8月7日(同8日)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦でチームトップの23得点、11日(同12日)のミルウォーキー・バックス戦でも20得点を記録。自分の成長と課題を感じられたという。 「僕としては、相手のスカウティングで1番(手)に入るようになって、マークもきつくなるなかで、どうプレイできるかが大事だと思ってシーディングゲームに入った。最初の何試合かは苦労したけど、得点だけじゃなく、リバウンド、アシストでも活躍できると分かったし、3ポイントももっと練習しないといけないと分かった。この1年間はNBAのハイレベルなバスケに慣れることが大事だった。最初に比べて成長できたと思う」 新型コロナウイルスの状況もあり、帰国に関しては「まだ分からない」と語った八村。来季はウォールとビールの二枚看板も戻ってきての戦いとなるだけに、「楽しみなチームになると思う。オフシーズンに成長して来シーズンに向かいたい」と締めくくっていた。