ワシントン・ウィザーズのジョン・ウォールが、怪我から復帰する来シーズンは自身の役割が大きく変わるだろうと予測している。 8月7日(日本時間8日)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦の第1Q(クォーター)にゲスト解説者として出演した際、『NBC Sports Washington』のインタビューに対してウォールは以下のようにコメントしている。 「ブラッド(ビール)がボールをハンドリングできるようになったので、来シーズンの俺の役割は今までとは全く違ったものになるだろう。オフボールでの動きが少し増えて、ウィングでボールを貰ってシュートしたり、トランジション・オフェンスでウィングから得点するケースが増えるだろう」
2010年のNBAドラフト1巡目全体1位指名でウィザーズに入団したウォールは、高い運動能力とスピードを活かしたドライブを武器に、ボールハンドラーとしてチームのオフェンスを組み立てる役割を担ってきた。しかし、今シーズン、シューティングガードのビールがボールハンドラーとして成長したため、ウォールは今までとは違うプレイスタイルを取り入れることを考えているようだ。 ただ、『NBC Sports Washington』のチェイス・ヒューズ記者は、ボールを長くキープすることで知られるウォールがプレイスタイルを変えることは、言葉で言うほど簡単ではないと指摘している。ヒューズ記者によると、昨シーズンのウォールの1試合平均のアイソレーション・オフェンス回数(5.6回)と、平均ボール保持時間(7.8秒)は、ヒューストン・ロケッツのジェームズ・ハーデンに次ぐリーグ2位だったそうだ。 また、ウォールは、キャリア最高の成績を残した2016-17シーズンに、平均ボール保持時間(9.5秒)と、ボールを保持した時の平均ドリブル回数(5.95回)でリーグトップだった点にも、ヒューズ記者は注目している。 だが、もしウォールがオフボールでも本来の力を発揮できるなら、ウィザーズのオフェンスの幅はかなり広がり、相手チームのディフェンスが的を絞りづらくなるのは確かだ。特に、再開後のシーズンでウィザーズのファーストオプションを任されて相手チームのダブルチームやトリプルチームに苦しんだ八村塁は、これまで以上に楽にプレイできるようになるはずだ。