再開後のNBAシーズンが開催されているフロリダ州オーランドのバブル(隔離地域)では、これまでのところ新型コロナウイルスの新規感染者ゼロを継続している。ほぼ同時期に再開した他の北米メジャープロスポーツでは新規感染者が報告されていることを踏まえると、NBAのバブルは今のところ“機能している”と言えるだろう。 もしこのまま2019-20シーズンが無事に終われば、来シーズンのNBAもバブルで開催される可能性があるようだ。
NBAの内部事情に詳しい『Sports Illustrated』のクリス・マニックス記者は、関係者筋の情報として、「来シーズンの開幕はまだ先だが、NBAは複数の都市にバブルを作って来シーズンを行うことをすでに検討しているそうだ。各チームは、だいたい1か月程度バブル内でプレイしたあと、一旦バブルから出て1〜2週間の休暇を取ることを繰り返す、という案が出ているようだ」と伝えている。 また、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、「情報筋によると、今回バブルが作られたオーランドと、再開後のシーズンの候補地として最終選考まで残ったラスベガスが、来シーズンのバブルの候補地に挙がっているそうだ」とリポートしている。 これらの案について、『NBC Sports』のダン・フェルドマン記者は、「バブルでプレイする期間を短く区切れば、選手たちは頻繁に家族に会うことができるだろう。だが、バブルとバブルの間に多くの選手が新型コロナウイルスに感染する可能性もある。シーズン中断中に複数の選手が感染したことを忘れてはならない」と警告している。 全米の新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、ワクチンや治療薬ができるまでは、根本的な解決には至らないため、しばらくの間はNBAも試行錯誤を繰り返すことになりそうだ。