7月30日(日本時間31日)、NBAは新型コロナウィルスの感染予防対策として、同日に再開する2019-20シーズンにおける、バスケットボール部門、審判部門などの現行方針・手順を強化、また、新項目を追加したことをを発表した。 発表されたリリースには、サイドラインの幅を広げたこと、ソーシャルディスタンスに基づいたチームベンチの構成方法やレフェリーの笛に関する飛沫防止対策など、計9つの項目について明記されている。
NBAリーグ運営部門のバイロン・スプリューエル代表は、「再開シーズンで実装される新項目は、リーグ、選手、コーチ、レフェリー、チームスタッフの協力を反映している。新たな環境へ順応する全関係者の意欲を強調し、その人々の安全と健康に対する我々の責務を強化するためのものである」と今回の取り決めについて述べている。 NBAが発表した変更・強化項目は以下の通り。 ■サイドライン 境界線を定める助けとなるよう、ラインの幅を約5 cmから約20cmに変更。スローイン時、ボールを投げ入れる選手はラインを踏むことができるが、ボールが手放すまではラインを超えてはいけない。 ■ベンチ 複数の列で構成されたチームベンチ(各席間に適切な距離)は、選手、コーチとチームスタッフ、そして割り当てなしという3つのセクションに分けられ、全ての席はチームが事前に指定する。選手用の17席は3列に分けられ、そこから少し離れた場所に配置するコーチとチームスタッフ用の12席は1列最大4席を3列に並べる。割り当てのないセクションはベースライン付近に指定され、試合中に選手間、コーチと選手間、トレーナーないし医師と選手間のコミュニケーションを一時的に可能とするために使用される。使用ごとに適宜、清掃・消毒をする。 ■タイムアウト タイムアウトやクォーター間の休憩時、選手とコーチたちは通常通りはドルを組むことができる。ただし、可動椅子を使うか、ベンチから離れた場合に限る。この可動椅子もタイムアウト後には消毒を行う。 ■レフェリーの笛 飛沫を防ぐため布で笛をカバーする。 ■リプレイ審判 一定のリプレイ状況において決定を下すリプレイ審判団は、ニュージャージー州セコーカスにあるNBAリプレイセンターではなく、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内で仕事を行う。 ■負傷報告の手順 2日連続で試合がある場合、2試合目の開始時刻の5時間前に、ロスター各選手の出場可否状況の指定、他選手の出場に影響し得る負傷や病気、健康な選手の休養などを特定しなければいけない。 ■ベースラインにおける撮影ポジション 放送局のカメラマン、フォトグラファーやビデオグラファーは、コート上ではなく、コートから離れて撮影しなければならない。 ■スコアラーテーブル スコアラーテーブルはアクリル板で囲まれる。 ■コーチの服装 コーチ陣はスーツではなく、ポロシャツの着用が認められる。