2003年から2007年までヒューストン・ロケッツでヘッドコーチ(HC)を務めたジェフ・バン・ガンディは、現在『ESPN』の解説者として活躍している。7月30日(日本時間31日)、同局の名物コメンテーター、スティーブン・A・スミスとマックス・ケラーマンとのインタビューで、バン・ガンディーは古巣ロケッツに対する自身の見解を示した。 ウェスト首位のロサンゼルス・レイカーズ、同2位のロサンゼルス・クリッパーズ、そしてリーグ最高勝率を誇る(53勝12敗/.815)ミルウォーキー・バックスの3チームがリーグ優勝の有力候補と言われるなか、「ロケッツはダークホースなのか」と訊かれたバン・ガンディは、以下のように古巣の実力を分析している。
「ヒューストンは手強いチームだ。私たちは(ジェームズ)ハーデンの凄さを過小評価することがある。彼らは変わったラインナップを採用するが、状況に応じて臨機応変に対応できるマイク・ダントーニは最適のヘッドコーチだろう。エリック・ゴードンの怪我はチームにとって痛手となるが、ハーデンと(ラッセル)ウェストブルックが揃うヒューストンは、どんな相手でも倒す力を持っている」 ロケッツは、今季途中に身長208cmのクリント・カペラ(現アトランタ・ホークス)を放出し、そのトレードで獲得した身長201cmのロバート・コビントンをセンターとして起用する大胆なスモールラインナップの採用に舵を切った。1995年以来の優勝を目指すロケッツにとって、ゴードンが左足首の故障で最低2週間離脱するのは痛手となるが、ハーデンとウェストブルックのMVPコンビに加え、ダントーニHCの独創的なオフェンス戦術が強豪ぞろいのウェストでどこまで通用するかが注目されている。 40勝24敗の成績ですでにプレイオフ進出を確定させているウェスト6位のロケッツは、7月31日(同8月1日)にダラス・マーベリックスとシーズン再開初戦を戦う。