ニューヨーク・ニックスは7月30日(日本時間31日)、トム・シボドーの新HC(ヘッドコーチ)就任を正式発表した。フランチャイズ31代目のHCとなる。 62歳のシボドーは、20年のAC(アシスタントコーチ)生活を経て2010-11シーズンにシカゴ・ブルズの指揮官に就任し、在籍5シーズンすべてでプレイオフ進出に導いた。その後、2016-17シーズンにミネソタ・ティンバーウルブズのHCになり、就任2年目には14年ぶりのプレイオフ出場を果たしたが、翌シーズン中盤に解任された。HC通算成績は352勝246敗で、500試合以上を指揮したなかでは歴代11位の高勝率(58.9%)を残している。
ニックスファンとして育ったシボドーは、1996-97シーズンから7シーズンにわたってニックスのACを務めており、99年にはジェフ・ヴァン・ガンディHCの下でNBAファイナル進出に貢献した。 レオン・ローズ新球団社長は、「トム・シボドーは選手やチームを最大限に活用する確かな勝者だ。我々にリーダーシップやハードワークの精神をもたらしてくれるだろう。スタッフとともに成功をもたらしてくれることを期待する」と、7シーズン連続で負け越している名門の再建に期待を寄せた。 2003年以来の古巣復帰となったシボドーは、「ヘッドコーチとしてこの歴史あるフランチャイズに戻り、有能なフロントオフィスと一緒に仕事をできる機会をもらえて嬉しい。ニックスが成功を収めていた時代のニューヨークの様子を知っている。その熱狂ぶりに匹敵するものはない。始動が待ちきれない」と声明を発表。『AP通信』のブライアン・マホーニー記者は、その後の『Zoom』を通じた会見での「これは私にとって夢の仕事。夢が叶った」とのコメントも紹介している。 なお、ニックスから契約の詳細は明かされていないが、『AP通信』は5年契約で就任予定と伝えている。