衝撃のデビューを飾ったナゲッツのボル・ボル「ハードにトレーニングしてきた」

デンバー・ナゲッツのボル・ボルは、高校時代からその才能を高く評価され、昨年のドラフトでは1巡目上位での指名を予想する声もあった。ただ、オレゴン大では怪我でシーズン早々に離脱するなどコンディション面を懸念された結果、2巡目全体44位と予想を大きく下回る順位でナゲッツに指名された。 迎えたルーキーシーズンでも足の怪我により、出場はGリーグでの8試合のみだったが、7月22日(日本時間23日)に行われたスクリメージ(練習試合)のワシントン・ウィザーズ戦でNBAデビューを飾ると、32分間の出場で16得点、10リバウンド、6ブロックと、218cmのサイズと機動力を武器に大活躍を披露した。 231cmの長身を生かしブロック王に2度輝くなど、1980年代中盤から90年代中盤にかけて活躍したマヌート・ボルを父に持つボル・ボルは、試合後の会見でNBA実戦デビューを振り返っている。その内容を『ESPN』のニック・フリーデル記者が伝えている。 「ハードにトレーニングを行なっていた。特にバブル(隔離地域)入り後はね。ナーバスにはならないように心がけていたんだけど、そしたらすべてが僕にとってうまくいった」 先発としてボル・ボルを練習試合に送り込んだナゲッツのマイク・マローンHC(ヘッドコーチ)も、そのプレイを称えた。 「彼にとってNBAでは初めての試合で16得点、10リバウンド、6ブロックは素晴らしい。守備では彼をゾーンディフェンスの真ん中に置き、相手をすべて彼のところに行かせるよう仕向け、ブロックをさせるようにした。彼は見事な仕事をしたよ。予想通り、試合が進むにつれて疲れていったが、チーム最多の32分出場している。これからの彼は良くなっていくだけだ」 この試合でナゲッツは、ジャマール・マレー、ギャリー・ハリス、トーリー・クレッグ、ウィル・バートンといった主力選手たちが揃って欠場。彼らが復帰した際、ボル・ボルが引き続き多くの出場時間を得る可能性は低い。しかし、ポテンシャルの高さを改めて示すことには十分成功した言えるだろう。

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