PGからPFへのポジション変更が予想されているフィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のベン・シモンズが、難なく適応できると自信を見せているようだ。『NBCスポーツ』のカート・ヘリン記者が、7月20日(日本時間21日)の記事でシモンズの発言を紹介している。 「自分はコート上でとても高いIQを持っており、様々な視点でものを見て、パスを上手く出せると感じている。これは相手への脅威となる。ただ、僕はピック&ロール、もしくはピック&ポップをプレイすることが好きだ。多くの異なるオプションがあり、相手にとって守るのが難しいからね」 シクサーズは、今オフにフリーエージェントでオールスター5度選出のベテランPF、アル・ホーフォードを獲得。しかし、彼とチームの2枚看板であるシモンズとジョエル・エンビードは、ゴール下で互いにスペースを消し合うなど、上手く機能していなかった。
このような背景もあって、シーズン途中からシクサーズはホーフォードをベンチスタートに変更するなどラインナップを試行錯誤していた。ただ、シモンズが背中を痛めて2月下旬からリーグ中断まで離脱。それにより新布陣を試せていなかったが、再開シーズンでは故障から回復したシモンズをPFに配置転換し、PGシェイク・ミルトン、SGジョシュ・リチャードソン、SFトバイアス・ハリス、Cエンビードという今季ここまで一度も使ったことのない先発メンバーで臨むと予想されている。 ポジションを変更するシモンズだが、ホーフォード、マティース・サイブル、フルカン・コルクマズといったセカンドユニットと出場する時は、PGとしてプレイすることもあるだろう。ブレット・ブラウンHC(ヘッドコーチ)も「ベンにボールを与えるとゴール下にアタックし、他の選手のスペースを作り出す。それはシンプルだけど、多くの素晴らしいことをもたらしてくれる」と、シモンズのクリエイターとしての能力に期待を寄せる。 シーズン再開後にシクサーズが上昇気流に乗るには、シモンズがPGとPFの両ポジションを上手くこなし、オフェンスに勢いをもたらせるかが鍵となりそうだ。