7月1日(日本時間2日)の会見で、フィラデルフィア・76ersのブレット・ブラウンHC(ヘッドコーチ)は、エースのジョエル・エンビードとベン・シモンズの状態に手応えを感じていると語った。 『AP通信』のダン・ゲルストン記者によると、ブラウンHCは、2月22日(同23日)のミルウォーキー・バックス戦で背中を負傷し、プレイオフの出場が危ぶまれていたシモンズについて「彼は準備万端だ。こうやって私が自信を持って発言できるくらい、(自粛期間中に)彼は熱心に練習を重ねた。このパンデミックの中で、これ以上の希望の光は無いだろう」と語ったそうだ。
今シーズン、シモンズは54試合に出場して1試合平均16.7得点、7.8リバウンド、8.2アシストを記録している。 さらにゲルストン記者は、ブラウンHCがエンビードに絶大な信頼を置いていることを明らかにし、「エンビードはチームで一番トレーニングをした。この2〜3カ月の間、彼は毎日のように長時間のワークアウトを続けた。私は、彼のことを誇りに思い、尊敬している。彼にはその努力が必要だった。我々は、彼がチームに与えるインパクトを理解している」と語ったと、伝えている。 今シーズン、エンビードは44試合に出場して1試合平均23.4得点、11.8リバウンド、3.1アシストという好成績を記録しているが、平均得点は昨シーズンに比べて4.1得点下がっている。その原因としては、アル・ホーフォードが加入したことによるスペーシングの問題が指摘されているが、自粛期間中の熱心なワークアウトによってエンビードはその対処法を見出したかもしれない。 『NBC Sports』のカート・ヘリン記者によると、シクサーズが期待を寄せる若手のザイール・スミスが膝の打撲により再開後のシーズンを欠場するようだが、オールスター選手のエンビードとシモンズの状態が良好ならば、シクサーズにも優勝のチャンスは十分にあるはずだ。 シクサーズは、イースタン・カンファレンスの同率5位(39勝26敗)でシーズン再開を迎える。