ビンス・カーターが引退を表明、22年の現役生活にピリオド

6月25日、アトランタ・ホークスの43歳のベテランであるビンス・カーターが、今季限りで現役を引退することを正式に表明した。カーターは『The Ringer』のポッドキャスト番組『Winging It with Vince Carter』に出演した際、「僕はプロとしてバスケットボールをプレイすることを正式に終えた」と22年のキャリアに幕を下ろすと語った。 シーズン開幕前に今季限りで引退することを表明していたカーターだったが、新型コロナウイルスの影響でシーズンが3月12日(日本時間13日)から中断。22チームによるシーズン再開案が理事会で承認されたが、該当チームからホークスが外れたためカーターの去就に注目が集まった。そんななか、今回の発表で現役引退が正式なものとなった。

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1998年のドラフト全体5位でトロント・ラプターズに指名されたカーターは、ロックダウンにより短縮された1998-99シーズンに平均18.7得点、5.7リバウンド、3.0アシストをマークして新人王を受賞。皮肉にも短縮されたシーズンでデビューを飾り、同じく短縮された今季に引退を表明したカーターは、同ポッドキャスト番組にて以下の通りコメントを残している。 「正式に引退するよ。(22チームに選ばれないことは)想定内だった。短縮されたシーズンにNBA入りし、現役を引退することは不思議な気持ちであると同時に、とてもユニークだとも思っている」 ルーキーイヤーに新人王に輝いたカーターは、翌シーズンのスラムダンクコンテストで優勝を飾り、スター選手の仲間入りを果たした。その爆発的な跳躍力から「ハーフマン・ハーフアメージング」という異名を持つカーターは、2004年にニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)に移籍して以降、オーランド・マジック、フェニックス・サンズ、ダラス・マーベリックス、メンフィス・グリズリーズ、サクラメント・キングスでプレイし、昨季からはホークスに在籍。今年1月4日のインディアナ・ペイサーズ戦に出場し、4つの年代(1990年代、2000年代、2010年代、2020年代)でプレイしたNBA史上初の選手となった。 リーグ優勝の機会はなかったものの、8度のオールスター選出など数々の功績を残したカーターは、通算出場試合数で歴代3位(1541試合)、通算得点数で同19位(25728点)を記録しているほか、ラプターズでは得点数(4位)、アシスト数(6位)、スティール数(5位)、ブロック数(4位)、フィールドゴール成功数(3位)、3ポイント成功数(5位)と、これらすべての項目でチーム歴代記録10位以内の成績を残している。 カーターがキャリアで最も長い期間プレイしたラプターズは引退の報道を受け、チームの公式ツイッターにてコメントを投稿。「国民が信じられるようインスパイアしてくれて、ありがとう。カナダにおけるバスケットボールの土台を作ってくれて、ありがとう。君と一緒に飛ばせてくれて、ありがとう。一生ものの思い出を、ありがとう。カナダから愛を」とカナダのバスケットボール界に多大な影響を与えたレジェンドに感謝の意を伝えた。 22年にわたるキャリアの最終戦となったのは3月11日(同12日)のニューヨーク・ニックス戦。12分間で5得点、1リバウンドをマークしたカーターが決めた最後のシュートは、トレイ・ヤングのアシストから沈めた3ポイントシュートだった。


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