NBAは22チームによるシーズン再開案が理事会と選手会で承認され、7月31日(日本時間8月1日)からフロリダ州オーランドでの集中開催に向けて準備を進めている。カンファレンス4位(41勝23敗)で中断を迎えていたユタ・ジャズは、二枚看板のルディ・ゴベアとドノバン・ミッチェルが新型コロナウイルスに感染する事態に見舞われたが、クイン・スナイダーHC(ヘッドコーチ)はチーム状態を心配していないようだ。 3月11日(同12日)にゴベアが新型コロナウイルスの陽性と診断されたことを受け、NBAはシーズン中断を発表。ジャズの選手とスタッフ、同日にジャズと対戦予定だったオクラホマシティ・サンダーの選手とスタッフ、会場にいた取材記者ら全員が検査を受けた結果、ミッチェルからも陽性反応が出た。ゴベアは感染発覚後、9日(同10日)の試合前会見の終了後に報道陣のレコーダーやマイクにわざと触れていた軽率な行為を謝罪していた。 ゴベアは平均15.1得点、13.7リバウンド、ミッチェルは平均24.2得点を記録するなど今季もチームの中軸を担う一方で、2人の関係悪化説が浮上。ゴベアがミッチェルについて「しばらくの間、僕たちが話をしていなかったのは事実だ」と不仲を認めたことも注目を集めた。 シーズン再開が決まり、ジャズが優勝を目指すにあたって2人の活躍は不可欠だが、スナイダーHCは『ESPN』の番組『First Take』で“問題なし”との見解を示している。 「この2人(ゴベアとミッチェル)について考える時、客観的に捉えることが必要だと思う。どちらも素晴らしい人間で、優秀なプレイヤーだ。ひとつのチームで2人の選手がウイルス感染と診断されたのは、アメリカにおいて、NBAにおいて初めてだった。感情、恐怖、様々なことを乗り越えてきたことを考えれば、我々は良い状態だ。彼らはプレイする準備をしていて、同僚や他のチームの選手たちと同じくらい興奮しているよ」 スナイダーHCがゴベアとミッチェルをどのようにコントロールするか、その手綱さばきもジャズにとっては重要なポイントになりそうだ。