ウォリアーズは来季「頂点に立つ」 カリー、トンプソン、グリーンの優勝を米記者予想

ゴールデンステイト・ウォリアーズは、2014-15シーズンから5年連続でNBAファイナルに進出し、そのうち3回でリーグの頂点に立った。しかし、今季はエースのステフィン・カリーが左手骨折、相棒のクレイ・トンプソンが左膝前十字靭帯断裂で長期離脱を余儀なくされ、リーグ最下位(15勝50敗)に沈む。ドレイモンド・グリーンを含めた陣容の維持か、それとも解体か、話題に挙がり始めているが、『NBC Sports』のトム・ハーバーストロー記者は“条件付き”でウォリアーズを来季の優勝候補に推している。 ウォリアーズはカリー、トンプソン、グリーンの“ビッグ3”が揃った2012-13シーズンに6年ぶりに勝率5割へ復帰。スティーブ・カーがヘッドコーチ(HC)に就任した2014-15シーズンから5年連続でファイナル進出、タイトル獲得3回と黄金時代を築いた。 しかし、昨季終了後にケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)とアンドレ・イグダーラ(現マイアミ・ヒート)が退団し、ショーン・リビングストンも現役引退。さらにカリーとトンプソンの負傷離脱が重なり、今季は不振にあえいだ。 生え抜きのトンプソンと昨季MVPのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)のトレード推奨案も浮上したが、地元人気の高いトンプソンだけに、実現に向けたハードルは予想以上に高い。そのなかで、ハーバーストロー記者は「カリー、トンプソン、グリーンの3人が、来季NBAタイトルを獲得する可能性はあるか?」との設問に持論を展開している。 「ステフ・カリーが健康であれば彼はMVP候補で、ドレイモンド・グリーンとクレイ・トンプソンのオールスター2人が続く。ほかのチームにそんな環境はほぼない。だから、ウォリアーズは3人が健康であれば、トップ(頂点)に立つだろう」 ウェストにはレイカーズ(レブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビス)とクリッパーズ(カワイ・レナード&ポール・ジョージ)のロサンゼルス勢、ヒューストン・ロケッツ(ジェームズ・ハーデン&ラッセル・ウェストブルック)など強豪がひしめくが、ウォリアーズはそれを上回るポテンシャルだとハーバーストロー記者は分析。そして、キーマンの1人にシーズン途中にトレードで加入した2014年ドラフト全体1位指名のアンドリュー・ウィギンズを挙げた。 「レイカーズを見ると、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスには“3人目のスター”がまだいない。それが出てくるまで、レイカーズは打ち負かされる。私はアンドリュー・ウィギンズのファンというわけじゃないが、ウォリアーズのシステムは彼をNBAのアベレージプレイヤーないしは堅実なディフェンダーに成長させるかもしれない」 エリック・パスカルら若手の育成、ドラフト上位指名権、1700万ドル(約18億4000万円)のトレード例外条項とミッドレベル例外条項、ベテラン最低保証契約を活用したチーム作りで再び王朝を築き上げられるか。ウォリアーズの今後の動向に注目が集まる。

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