NBAは22チームによるシーズン再開案が選手会で承認され、7月31日(日本時間8月1日)からフロリダ州オーランドでの集中開催に向けて詳細を協議している。カンファレンス6位(40勝24敗)で中断に突入していたヒューストン・ロケッツは、エースのジェームズ・ハーデンが準備万端だという。 現役屈指のPG(ポイントガード)ラッセル・ウェストブルックが加入した今季、ロケッツはリーグ2位の平均118.1得点をマーク。その中心に立ち、攻撃を牽引してきたのが、史上8人目の3年連続得点王を目指すハーデンだった。一時は平均40得点に迫る勢いだったが、相手のマークが一層厳しくなったこともあり、2020年に入って失速。1月と3月は平均20点台、シュート成功率30%台に落ち込み、チームもレイカーズとクリッパーズのロサンゼルス勢から離される格好となった。 新型コロナウイルスの影響で3月12日(同13日)から中断していたNBAは、ようやくシーズン再開案が決定。夏の開催に向けて動き出したなか、5月18日(同19日)から練習施設を開放したロケッツはエースが順調な調整を見せているという。『ヒューストン・クロニクル』のブライアン・T・スミス記者が、マイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)のコメントを伝えている。 「ジェームズ(ハーデン)と話して、準備ができているのは分かっている。彼はプレイするのが好きだ。おそらく彼にとって最悪な事態は、バスケットボールを奪われることだろう。この(中断)期間で再充電し、よりシェイプアップした。彼は信じられないくらい燃えている。自分をベストプレイヤーの1人に押し上げるだろう。私も興奮してるよ」 シーズン途中にセンターのクリント・カペラをトレードに出し、“スモールボール”路線に舵を切ったロケッツ。体を絞り、万全の状態でシーズン再開に備えるハーデンが、中断前以上に力強くチームを牽引することになりそうだ。