ダラス・マーベリックスは2016-17シーズンから3年連続で負け越して迎えた今季、新型コロナウイルスの影響でリーグ中断となるまで、40勝27敗(カンファレンス7位)と復活を果たした。その原動力となっているのが、ルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスのコンビだ。フランチャイズOBはこの2人の存在により、再び優勝争いに躍り出ると見ている。 マーベリックスは昨季限りで長年エースとして君臨したダーク・ノビツキーが引退。ルーキーイヤーに平均21.2得点、7.8リバウンド、6.0アシストを挙げて新人王に輝いたドンチッチにその座は託された。スロベニアの神童は今季トリプルダブルを連発し、左膝前十字靱帯断裂から復活した新戦力ポルジンギスがインサイドを支えるなど、強豪ひしめくウェストでプレイオフ圏内につける快進撃を見せてきた。 マーベリックス創設初期を支えるなど計11年半在籍し、現在はマーベリックスのテレビアナリストを務めるデレック・ハーパーは、ドンチッチとポルジンギスの強力デュオに大きな期待を抱いているようだ。『ニューヨーク・ポスト』に対し、「2人は必ず共存できる」と太鼓判を押している。 「スターの共存問題は常に伴う。マジック(ジョンソン)はカリーム(アブドゥル・ジャバー)と一緒にプレイできるか。(ラリー)バードは(ケビン)マクヘイルと一緒にプレイできるか、とかね。この2人はダラスをチャンピオンシップチームにするだろう。疑いの余地はない。彼らがいるうちに、マーベリックスは1回、あるいは2回優勝する」 ハーパーは2人それぞれについても評価。ドンチッチに関してはトップレベルでプレイできることは想定内で、ポルジンギスがチーム飛躍のキーマンだと考えているという。 「ルカは1年を通してセンセーションを起こした。彼はオスカー(ロバートソン)やレブロン(ジェームズ)と同じレベルにいる。平均28得点、8アシスト、9リバウンドを挙げる選手はそうそうお目にかかれない。素晴らしい才能だ。ルカが十分プレイできることは分かっていたけど、KP(ポルジンギスの愛称)が機能するまで、マーベリックスを評価はできないと思っていた。でも、ルカが怪我をしたことで上手く戦い始めた。KPはリーグで最も才能ある選手の一人だ。ケビン・デュラントが“ユニコーン”と命名したのには理由がある。才能あるシューターで得点方法も多彩だ。きっと一流の選手になるよ」 今後数年にわたってチームを牽引するであろうドンチッチとポルジンギスは、ハーパーの予想通り、2011年以来の優勝をもたらせるだろうか。