ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは、昨年6月のNBAファイナル第5戦で右足アキレス腱断裂の大怪我を負い、リハビリを続けてきた。シーズン全休が囁かれていたなか、新型コロナウイルスの影響による中断で復帰への期待も高まってきたが、ショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)は改めて明言を避けている。 現在31歳のデュラントは、12年間のキャリアで歴代36位の通算2万2,940得点、同28位の3ポイント成功数1,570本、シーズンMVP1回、ゴールデンステイト・ウォリアーズで優勝した2017年、18年にファイナルMVPに輝いた。今年2月からダッシュ、ジャンプシュートやポストアップといった練習メニューをこなして順調な回復を見せ、個人マネージャーを務めるリッチ・クレイマン氏も当初今夏に開催予定だった東京五輪(21年夏に延期)に関して、「KDに期待しかしていない。素晴らしいことが起こるだろう」と復帰の可能性を示唆していた。 一方でマークスGMは、これまでシーズン全休の可能性を繰り返し主張。そのなかで、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断となり、結果的に時間ができる形となった。今夏にシーズン再開となった場合、デュラントは復帰できるかという母国ニュージーランド『Newshub』の質問に対し、笑ってこのように回答している。 「それは110万ドルの質問(究極の質問、の意)だ。我々は彼の復帰のタイムラインに関してあまり話さないようにしてきた」 マークスGMは依然として明言を避けつつも、「彼は自分の体を誰よりも知っている」とタイミング次第では復帰の可能性もあるとの見立てを語った。 「我々のパフォーマンスチームとトレーニングスタッフは、彼をここまでの回復に導く素晴らしい仕事をした。しかし、ケビンは言うまでもなく、このパンデミックが人々にどんな影響を与えるのかは分からない。ケビンに多額の資金を投資しているからと言って、復帰を強要するつもりはない。タイミングが合えば、コートで100%の彼が見られるだろう。ケビンは新型コロナウイルスが流行する前から、すでにケビン・デュラントらしさを取り戻しつつあった。それはいいことだ」 果たして、デュラントが今季中にコートに立つことはあるだろうか。