今シーズンにおける新人王争いの最前線にいるのは、メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントとニューオーリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンだろう。しかし、マイアミ・ヒートのタイラー・ヒーローは、怪我さえ無ければ自身もその候補なっていたはずだと『ESPN』の取材で語った。 新型コロナウイルスにより中断されているリーグがいつ再開されてもいいよう、日々のワークアウトを欠かしていないことを明かした20歳のヒーロー。取材のなかで今シーズンの自己評価を求められた際、怪我で15試合を欠場するまでは上手くいっていたと回答した。 「怪我が無ければ間違いなく自分が新人王候補のトップか2番目だったと思う」 自信満々に語ったヒーローは、平均得点(12.9)で今シーズンの新人8位、20得点以上をあげた回数(9回)で同7位、そして平均3ポイント成功数(平均2.1本)では同率1位の数字を記録している。また、1月22日(同23日)のワシントン・ウィザーズ戦では、3ポイント7本決め、1試合の3ポイント成功数においてヒートの新人最多記録を塗り替えている。 1年目から活躍を披露するヒーローだが、新人王最有力と言われるモラント、ザイオンと比較すると、インパクトで劣るのは否めない。ただ、ヒートが今シーズン躍進する上で、その存在が不可欠であったことは間違いないだろう。