名手ゲイリー・ペイトン、新人ジャ・モラントの可能性に太鼓判「俺を彷彿とさせる」

メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントは2019年ドラフト2位指名を受けて迎えた今シーズン、ここまで59試合に出場して平均17.6得点、3.5リバウンド、6.9アシストと新人王レースを牽引してきた。バスケットボール殿堂入りを果たしている名手ゲイリー・ペイトンも、その可能性に太鼓判を押している。 ライバルのザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)が右膝半月板損傷で出遅れたなか、モラントは抜群のスピードとパスセンスですぐさま先発ポイントガード(PG)に定着。NBAデビューからの7試合で、1984-85シーズンのマイケル・ジョーダン以来となる平均20点、5アシスト、シュート成功率50%以上をクリアし、昨年11月13日(日本時間14日)のシャーロット・ホーネッツ戦では決勝シュートを沈める勝負強さも披露した。 2月29日(同3月1日)のロサンゼルス・レイカーズ戦でも両チームトップの27得点、14アシストを叩き出し、試合後にレブロン・ジェームズから「あの子はかなり特別だ。メンフィスは素晴らしい選手を獲得したよ。彼の可能性は無限大さ」と称えられるなど、ルーキーながらリーグで一目置かれる存在となっている。 現役時代に平均20得点を7回マークし、オールディフェンシブ1stチームに9回選出されるなど攻守万能なPGとしてリーグを席巻したペイトンは、元NBA選手のマット・バーンズとスティーブン・ジャクソンがホストを務めるポッドキャスト番組『ALL THE SMOKE』で「今、見るのが楽しみな選手」を聞かれ、モラントの名前を挙げた。 「モラントのなかにはいくつものキャラクターがある。誰からも逃げないし、トラッシュトークもする。自分の主張は撤回しない。多くの部分で俺を彷彿とさせるね」 実際、3月に表紙を飾った『SLAM Magazine』で「誰かを恐れる理由はない」と負けん気の強さを滲ませていたモラント。ペイトンはシーズン当初から、「彼にはほかの連中と違うメンタリティがある。競争心旺盛な男だ。ほかのメンバーも彼がやっているようにハードにプレイしている。コーチから自由を与えられているね」と評価し、新人王受賞を予想していた。 ザイオンがNBAデビューから猛追しているとはいえ、シーズンを通して活躍しているモラントの優勢は変わらない。将来的にペイトンに追いつき、追い越すようなスケールの大きい選手になることが期待される。

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