アレン・アイバーソンやコービー・ブライアントと同期で、現役時代に攻撃的ポイントガードとして鳴らしたステフォン・マーブリーは、中国でヘッドコーチを務める一方で、現代のNBAを斬る“ご意見番”のような立ち位置を確立している。普段は辛口な意見が多いなか、ニューオーリンズ・ペリカンズの新コンビに太鼓判を押している。 今でもNBAを追っているというマーブリーは、『The New Yorker』のインタビューで「若い連中は驚くほど素晴らしいよ。これまで見たことがないようなプレイをやってのける。ゲームは大きく変わってきているけど、俺たちがリーグに入った1996年前後ほどフィジカルじゃないかな」と現代のスタイルについて見解を述べる。 そして、「最近、贔屓の選手はいる?」との質問にマーブリーが挙げたのが、ペリカンズの新人ザイオン・ウィリアムソンと3年目のロンゾ・ボールだった。 「ペリカンズを見るのが好きだね。ザイオンはお気に入りだ。彼は素晴らしいよ。ロンゾ・ボールが成長する姿を見るのも面白い。今年はシュートとランニングゲームを磨くことを進んでやっていると思う。LA(ロサンゼルス・レイカーズ)からトレードされたあと、俺のようにプレイしている姿を見るのはいい気分だよ。彼は自分のスタイルで戦える場所にたどり着き、今ザイオンと一緒にプレイしている。2人は今後のキャリアでも共闘するつもりのように見えるね」 ザイオンは右膝半月板損傷で開幕44試合を欠場したが、1月22日(日本時間23日)のサンアントニオ・スパーズ戦で待望のNBAデビュー。豪快なダンクだけでなく、多彩な仕掛けで平均23.6得点、シュート成功率58.9%を記録している。今シーズンからペリカンズに加入したボールもリーグ11位の平均7.0アシストを挙げるなど、司令塔として攻撃を牽引。ザイオンのデビュー以降にマークした計167アシストのうち、34%(57アシスト)がザイオンとのコンビによるもので、息の合ったアリウープは相手にとって脅威のオプションだ。 ボールは今シーズン終了後に契約がチームオプションとなるが、ペリカンズとしてはザイオンとボールの新コンビに大きな期待を寄せることになりそうだ。