NBA歴代最強チームという議論において、必ずその候補に挙がる2チームがある。マイケル・ジョーダンを中心にレギュラーシーズン72勝10敗を記録した1995-96シーズンのシカゴ・ブルズと、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンといったメンバーにケビン・デュラントが加わった2016-17シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズだ。 違う時代を戦った2チームを簡単に比較することはできない。だが、殿堂入り選手であるクリス・マリン(ウォリアーズほか)は、その2チームの対戦においてはウォリアーズが有利であると考えているようだ。1992年のバルセロナオリンピックを戦った初代ドリームチームのメンバーでもあるマリンは、『NBC Sports』のポッドキャスト番組に出演した際に、「オフェンスの爆発力で優るウォリアーズを推したい」と自身の見解を述べた。 マリンは、当時ブルズの指揮官だったフィル・ジャクソンについて「彼の哲学は蛇の頭を切り落とすこと」と語り、もし2チームが対戦するのであればスコッティ・ピッペンが、カリーを守るだろうと予想。また、トンプソンには、ディフェンダーとしても一流だったジョーダン、もしくはロン・ハーパーがマークにつくため、“スプラッシュブラザーズ”にとってタフな戦いになるだろうと語っている。 ただ、その一方でブルズは、ウォリアーズのデュラントを止めることができないと主張した。 「(カリーとトンプソンは)もしかしたら抑えられるかもしれない。ただ、史上最高のスコアラーの1人であるデュラントもいるんだよ」 そしてマリンは、2チームの攻撃スタイルについても言及。「2点取られても、3点奪えばいい」と、長距離シュートを多用しなかった90年代のブルズを、現代のトレンドを作り上げたウォリアーズが上回るとした。 正直なところ、マリンが古巣であるウォリアーズ贔屓の回答をすることは予想できたことではある。しかし、もし実際にこの2チームが対戦したら勝利を手にするのは果たしてどちらだろうか。ファンにとって永遠の議題であることは間違いない。