ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が、マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズが最後に優勝した1997-98シーズンを追ったドキュメンタリー番組『ザ・ラストダンス』から学んで欲しいことについて言及した。 現役時代、1993年から1998年までジョーダンと共にブルズでプレイしたカーHCは、「ジョーダンがリーグ全体に与えた影響を、この番組を通して若いプレイヤーに感じて欲しい」と『ESPN』の『SportsCenter』に出演した際に語っている。 「黄金期のブルズでプレイできたのは、とても楽しかった」と当時を振り返ったカーHCは、「90年代のNBAがどれほど素晴らしいものであったか。現代のNBAとの違い。そしてジョーダンがいかにリーグを支配していたかなどをNBAファンに知ってもらいたい」とコメント。 また、ジョーダンの現役時代を知らない若いプレイヤーとってその影響力を理解することは難しいことだとし、だからこそこの番組を通して、ジョーダンの全盛期がどういったものであったかを感じ取って欲しいと口にした。 「ハイライト動画でジョーダンのプレイを観ることはもちろん可能だが、彼の支配力を感じ取ることはできない。その部分がこの番組で現れていればいいなと思っている」 そしてカーHCは、黄金期のブルズであろうと、優勝までの道のりは険しいものであったということが、この番組で明らかになることを願っているとした。 「誰もがジョーダンの素晴らしさを知っている。彼のファイナルでの成績が6勝0敗だったこともあり、多くの人は彼が簡単に優勝を手にしたと思っているだろう。しかし、それは彼が支配的な選手であったためそう見えていただけで、道のりは決して簡単ではなかった。実際にジョーダンはその過程で汗水を流し、多くのものを犠牲にしていた」