2008年のNBAドラフト1巡目1位指名でシカゴ・ブルズに入団し、2009年の新人王と、2011年のシーズンMVPを受賞したデリック・ローズ。NBAの将来を担う選手になることが期待されたが、その後に膝を4度手術するなど、怪我に悩まされるキャリアを送ってきた。 しかし、2018年に移籍したミネソタ・ティンバーウルブズで、昨シーズン1試合平均18.0得点、4.3アシストを記録して復活を果たしたローズは、今シーズンより加入したデトロイト・ピストンズでも平均18.1得点、5.6アシストと活躍している。 2度のNBAオールスター選出を誇り、その後活躍の場を移した中国リーグで英雄になったステフォン・マーブリーは、『heaby.com』のブランドン・ロビンソン記者とのインタビューのなかで、30歳を過ぎて再び脚光を浴びるローズについて以下のように語っている。 「彼は、もう本来の運動能力は持っていないようだが、それ以外の部分は全盛期そのものだ。短めの距離から放つミドル・レンジ・プルアップ・シュート、フローター、両方の手を自在に使える技術、バスケットに向かっていくスピード、1歩目の速さ、相手を揺さぶりながら前進する能力…。彼は、それらすべてを難なくこなすことができる。今の彼は、以前よりも成熟したプレイをしている。彼は自分のプレイスタイルを持っているし、そのスタイルを理解している。彼は、自分がコート上のどこに行きたいのか理解しているんだ」 マーブリーの発言通り超人的な身体能力は失ったローズだが、ベテランとなり自分への理解を深めたことで、今シーズンは36分換算で平均25.1得点とキャリア最高の数字を残している。