ラプターズのウジリ球団社長「デマー・デローザンとの関係は修復できていない」

トロント・ラプターズのマサイ・ウジリ球団社長が、元エースであるデマー・デローザン(現サンアントニオ・スパーズ)との関係がいまだに修復できていないことを明かした。 2013年にラプターズのゼネラルマネージャーに就任して以降、あらゆる策でチームを強化してきたウジリ。そのなかで最も印象に残っている出来事と言えば、2018年のオフシーズンに下した決断だろう。ウジリは、2011年から7シーズンにわたりチームを率いたドウェイン・ケイシーHC(ヘッドコーチ)を解雇し、そしてチームの顔であったデマー・デローザンをカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)とのトレードでスパーズへと放出した。 4月13日(日本時間14日)に行われた『TNT』との取材にてウジリは、前述の決断が決して簡単なものではなかったと明かし、ケイシーとデローザンとの関係について言及した。 「ケイシーや彼の家族との関係は修復できたが、デローザンとの関係を修復するためにはもう少し時間が必要。だけど徐々に良くなっていくと思っている。私たちは今後もこれらの難しい決断を下していかなければいけない。それがバスケットボールのビジネスであり、この立場に立つ私たちの責任だ」 2017-18シーズンのイースタン・カンファレンス準決勝でクリーブランド・キャバリアーズに敗れてから、レナードがFA(フリーエージェント)でクリッパーズに移籍するまでの14カ月間はラプターズにとって激動だったが、昨シーズン、結果的にチームはフランチャイズ初のリーグ優勝を達成している。 これまで数多の重要な決断を下してきたウジリだが、彼はビジネスを進めていく上で最も辛いことが、選手をトレードするとき、また選手がFAでチームを去るときだと語っている。 「デローザンをトレードしたときに見られたように、これらの決断が人間関係に溝を生む場合がある」と過去の決断を振り返ったウジリは、「ビジネスだから仕方がないと割り切る必要があるとはいえ、長期にわたりチームメイトと信頼関係を築き上げてきた選手を放出するというのは非常に辛い」と、その仕事がいかに過酷なものであるかを明かした。

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