『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者とジョナサン・ギボニー記者によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響でドラフト候補選手の情報収集が不十分になっているため、今年のNBAドラフトの開催時期を通常の6月25日ではなく、8月1日以降にしてほしいと、多くのNBA球団がリーグ側に主張しているそうだ。 複数の有力チームの幹部たちがESPNに話した内容によると、各球団は、もしNBAドラフトの開催時期を遅らせることができれば、個別ワークアウトや面談といった通常通りのドラフト選考手順を行うことができるはずだと考えているようだ。 ただ、8月1日という日付は、あくまでも1つの案に過ぎない。もし、2019-20シーズンが再開して、夏にかけてプレイオフとNBAファイナルが行われる場合は、NBAドラフトの開催時期とフリーエージェントの期間が9月にずれ込むというのが、大方の予想となっている。 もう一点、チームの幹部たちが指摘したのは「ドラフト当日のトレード」。通常、NBAドラフトはシーズン終了後に開催されるため、ドラフト当日に指名権と選手を絡めたトレードが頻繁に行われる。しかし、再開後のシーズンもしくはプレイオフが進行中にも関わらず、カレンダー通りに6月25日にNBAドラフトが開催された場合、選手のトレードができないことも懸念されている。 ESPNが入手した、NBAから各球団に宛てた書簡によると、NBAは、ドラフト候補選手を球団施設に呼んで個別ワークアウトや面談を行うことを当面の間は禁止しているが、各ドラフト候補選手につき合計4時間までは、オンライン通信を介したバーチャル・インタビューを行うことを許可している。 また、各チームは、球団施設以外の場所で撮影した最近のワークアウト動画の提出を、ドラフト候補選手側に要求することも禁じられている。もし違反した場合は、当該の選手はNBAデビュー前に出場停止処分を受けることになる。