ピストンズOBのアイザイア・トーマスがグリフィン&ローズに見解「スーパースターの雰囲気を醸し出してない」

デトロイト・ピストンズは今シーズン、長年主軸を担ったアンドレ・ドラモンドをトレードで放出するなど、再建に大きく舵を切った。フランチャイズOBであるアイザイア・トーマスは、ブレイク・グリフィンとデリック・ローズのコンビについて自身の見解を示している。 ローズは自身5チーム目となったピストンズに加わった今シーズン、主にセカンドユニットの司令塔として平均18.1得点、5.6アシストをマーク。近年故障に苦しんできたなかで、3月1日(日本時間2日)のサクラメント・キングス戦で足首を痛めるまで計50試合に出場した。“バッドボーイズ”と呼ばれたピストンズ黄金期の司令塔であるトーマスは、ローズの復活に「驚きはなかった」と『Detroit News』で明かしている。 「彼は(2012年に)膝を怪我して、みんなが元のレベルに戻れるかどうか懸念した。でも、怪我から3~4年が経過して、依然として平均18得点、5アシストのレベルを維持していた。彼のプロ意識には驚かないし、常にハードにプレイしている。デトロイトのすべてにぴったり合うんだ」 エースのグリフィンが今年に入って膝の手術を受け、チームは20勝46敗と大きく負け越してしまったが、ローズとの強力デュオについてトーマスはこのように見解を述べている。 「ブレイク・グリフィンとデリック・ローズがコートで見せるプロ意識と競争力は、若手が見習う必要がある。2人ともスーパースターだが、スーパースターだという雰囲気を醸し出していない。彼らは自分が一番だと主張するタイプではない。ほとんどのスーパースターは、自分が一番だという雰囲気があるし、道を開けるように言うものだからね」 2018-19シーズンにドゥエイン・ケイシーHC(ヘッドコーチ)体制となって2年目のピストンズ。今は「文化を再建している最中」だとトーマスは話す。 「(スタン)ヴァン・ガンディがチームを去り、新しいものを確立しようとしている。ベン・ウォレスはデトロイトの文化が何かを示す代表例。彼がデトロイトにもたらしたものは、彼のスタイルによってより高く評価された。(デニス)ロッドマン、(ビル)レインビア、(ベン)ウォーレスは、ピストンズがどうやって勝っていたかの象徴だ」 新型コロナウイルスの影響でシーズンは中断となり、打ち切りの可能性も囁かれているが、グリフィンとローズが再建を目指すピストンズの鍵を握るのは間違いない。

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