『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、NBAが融資限度額を12億ドル(約1,300億円)に引き上げることを計画しているようだ。これは、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために長期間にわたってリーグが中断することにより、大きな損害が生まれることを想定しての判断だ。 これまでのNBAの融資限度額は6億5,000万ドル(約700億円)だったので、5億5,000万ドル(約600億円)のプラスという大幅な引き上げとなる。 3月17日(日本時間18日)に、NBAはこの案についてリーグ運営委員会と話し合っている。この会議には元軍医総監のビベック・マーシー氏も出席し、新型コロナウィルスの感染拡大がアメリカ合衆国に与える大損害の予想や、もしシーズンを再開できるとしても6月以降になることについて、球団オーナーたちに説明したそうだ。 あるリーグ運営委員会の役員は、『ESPN』に「マーシー氏は、人々が自主隔離するようになったのは良い兆候だと語っていた。だが、彼の話を聞く限り、早い段階でのシーズン再開は無理そうだ」と語っている。 各球団は、シーズン再開の可否や、再開時期に関するNBAの考えを1日も早く知りたがっているが、NBAが今後のシナリオを固めるのには、まだまだ時間がかかりそうだ。 だが、シーズン中断によって発生する損害を補填するための財政支援策については、近日中にNBAから各球団オーナー宛に連絡が届くだろうと、情報筋はコメントしている。