フェニックス・サンズのリッキー・ルビオとディアンドレ・エイトンは、ピック&ロールで“NBA最高のデュオ”を目指すと意気込んでいる。 今季、熟練の司令塔ルビオを獲得したサンズは、デビン・ブッカーやケリー・ウーブレJr.ら若きスコアラーが躍動。シーズン序盤に比べると失速感は否めないが、プレイオフ進出最終スポットの8位入りを懸けて、なんとかライバルたちに食らいついている。 勝負のシーズン終盤に向けて、一つの切り札になりそうなのがルビオとエイトンのピック&ロールだ。エイトンはNBAと選手会(NBPA)が定める反薬物プログラム規定に違反し、開幕直後に25試合の出場停止処分を科されていたが、昨年12月に復帰。ここまで平均19.1得点、12.1リバウンド、1.63ブロック、シュート成功率54.8%を記録している。ただ、チームの平均得点はリーグ15位の112.2点、ピック&ロールでの得点は同25位の14.6点と伸び悩んでおり、ルビオとエイトンは連係プレイのブラッシュアップに乗り出した。 『azcentral』によれば、エイトンは「リッキーはパスを回せる」とルビオに信頼を寄せ、アシスタントコーチを含めて映像を見ながらスクリーンのかけ方などを研究していることを明かしたという。これには、ルビオも「彼(エイトン)は僕たちがピック&ロールに取り組むようになったと言った。それに同意するよ。たくさん映像を見た。良くなっているけど、やるべきことはたくさんある」と現状の取り組みについて認めている。 アーロン・ベインズやフランク・カミンスキーに対してはバウンズパスが多かったルビオだが、アスレティックなエイトンであれば、浮き球も選択肢に増える。ルビオはエイトンとのピック&ロールに自信を覗かせている。 「僕は彼のゲームを理解し、彼も僕のゲームを理解するようになった。彼は本当にアスレティックだ。コーチが許してくれるから、多少リスクを冒してもいいと思っている。万が一、パスが少し高くなってもダンクしてくれる。彼がいてくれることに信頼があるよ」 かつてのスティーブ・ナッシュとアマレ・スタッダマイアーのように、ルビオとエイトンのピック&ロールが確立されれば、サンズは今以上に要警戒チームとなりそうだ。