2月28日(日本時間29日)、フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)新加入のグレン・ロビンソン三世がチームに不満を抱いていると、『NBC Sports』が報じた。 ゴールデンステイト・ウォリアーズに在籍していたロビンソン三世は、ディスカウントを受けてでもウォリアーズとの再契約を希望していたが、今月のトレードデッドライン前にアレック・バークスとともにシクサーズへ放出されていた。来オフのFA(フリーエージェント)を控えた重要な時期、新天地での待遇に納得していない様子のロビンソン三世は、『Basketball Insider』の取材で以下の通りコメントしている。 「(ウォリアーズが)シクサーズと対戦した時、俺は一貫して良いパフォーマンスを発揮できることを証明したはずだった。なのに、俺たち(ロビンソン三世とバークス)にとって最も重要となる今季にプレイタイムが貰えないのはがっかりだよ。養っていかなければならない家族もいる大事な時期に、新しいチームでの役割も知らされていない。優秀なウィングがすでに在籍しているチームに何故トレードされたのか、理解に苦しんでいるよ。でも結局のところはビジネスだから、ベストを尽くさなければいけないんだけどね」 上記ロビンソン三世のコメントに対し、シクサーズのブレット・ブラウンHC(ヘッドコーチ)は以下の通り『NBC Sports』の取材で反論している。 「それは間違っている。オールスターゲームの後に各選手の役割やチームが何を望んでいるかを明確にしたはずだ。重要な時期に歯がゆい思いをさせてしまっていることは理解している。彼(ロビンソン三世)が不満を抱いていることは知っているが、彼が素晴らしい人間であることも知っている。彼は自ら次のステップを導き出すと同時に、チームと上手く共存する方法も見つけ出すだろう」 ロビンソン三世の加入後、シクサーズには不確定要素が多い。今まで先発起用していたアル・ホーフォードをラインナップから外したり、ベン・シモンズやジョエル・エンビードが相次ぐ怪我に見舞われたりと、チームには他の優先課題が多いため、バックアップはこの混乱を耐え抜く必要があるだろう。 ウォリアーズで平均32分間出場し、13得点を挙げていたロビンソン三世は、シクサーズで平均15分間のプレイタイムしか与えられておらず、平均6得点にとどまっている。また、ロビンソン三世はシクサーズに上手くフィットしておらず、トレード後に試投した9本すべての3ポイントシュートを外している。これらが重なったことで、彼のフラストレーションが溜まっているのだろうと、『NBC Sports』のダン・フィールドマン記者は推測している。