ゴードン・ヘイワード、コービー現役最終戦の“意図的反則”を否定「記録を正しいものに」

現地1月26日にコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)がヘリコプター墜落事故に遭い、NBAは英雄の訃報で悲しみに包まれている。現役ラストゲームの60得点はコービーのハイライトの一つだが、その試合の“ラストプレイ”を巡り、議論が巻き起こっている。 2016年4月13日のユタ・ジャズ戦、コービーは42分間のプレイで60得点(シュート50本22本成功、3ポイント21本中6本成功、フリースロー12本中10本成功)を挙げ、現役ラストゲームを白星で飾った。 この試合、当時ジャズに所属していたゴードン・ヘイワード(現ボストン・セルティックス)は主にコービーのマッチアップを担当していたが、『ESPN』によれば、『NBCスポーツ』のコメンテーターを務めるマイク・ティリコ氏が『The Ringer』のポッドキャスト番組で、ヘイワードのある“動き”について指摘したという。 58得点を挙げていたコービーは97-96で迎えた第4クォーター残り14.8秒、ファウルを受けてフリースローを獲得。1本目を成功させ、2本目を試みた際、コービーがシュートを打つよりも早く、ヘイワードはレーンの中に足を踏み入れていた。コービーはフリースローを成功させて60得点の大台に乗せ、試合はそのまま続行されたが、もし失敗していたとしてもバイオレーションで再度フリースローが与えられるシチュエーションを意図的に作ったのではないか、というのだ。 これを受け、「ソーシャルメディアには滅多にアクセスしない」というヘイワードが、自身のツイッターで主張を展開した。 「決して忘れることができない夜。コービーに対してできる限りハードに戦った夜のゴール、そしてすべての瞬間を思い出すことができる。僕は彼にベストを尽くしたかった」 「彼は僕に対して60得点を挙げた。その夜、彼に自由を与えたつもりはない。フリースローラインで起こったことは意図的ではなかった。もしコービーに自由を与えていたら、彼は僕へのリスペクトを失っていただろう」 コービーの訃報を受け、当時の試合が再放送されたことも議論に拍車をかけたようだ。ヘイワードは『ESPN』に対し、ツイートで発信した理由も明かしている。 「(コービーが亡くなって)明らかにこの数日はタフだった。友人がテキストメッセージで(今回の議論を)教えてくれた。僕は(後ろめたいことは)何もしていないし、(コービーの)記録を正しいものにしたかった。前に進んで真実を語りたかった」 決して引退の花道を飾る意図はなく、コービーが常に対峙した相手に全力を尽くしたように、自分もベストを尽くしたとヘイワードは主張していた。

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