鼠蹊(そけい)部の負傷で戦列を離れているワシントン・ウィザーズの八村塁の復帰が、さらに長引くことが分かった。 現地12月31日、ウィザーズのスコット・ブルックスHCが欠場が続く八村について、「彼はまだ復帰できない。鼠蹊部にいまだ痛みを抱えていて、あと2週間はかかると予想している」と語ったと、地元紙『ワシントン・ポスト』のキャンデス・バックナー記者が伝えている。 12月16日のデトロイト・ピストンズ戦でリバウンドを取りに行った際、チームメイトのアイザック・ボンガとの接触で途中退場した八村。その試合以降、7戦連続で欠場しており、チームにも帯同していない。「彼にはしばらく会えていない。彼の笑顔が見れなくて寂しい」と同僚のイシュ・スミスも八村の不在を嘆いている。 『NBCスポーツ・ワシントン』によると、ブルックスHCは、八村が現在ワシントン市内で療養中で、そして痛みはあるものの歩くことはできていると、その状態を説明している。 さらにブルックスHCは、先週トミー・シェパードGMと共に自宅にいる八村に会いに行ったことを明かし、「彼の精神状態は良かった。今後も可能な限り彼と連絡を取り続ける。彼には、NBAで15年プレイするのだから、そのうちの1カ月を欠場するなんてたいしたことではないと伝えた」と話した。 NBA初挑戦の今シーズン、八村はここまで25試合に出場して平均13.9得点、5.8リバウンド、1.6アシストを記録している。将来性あふれるルーキーの復帰が待望されるが、先を見据えた上でも、まずは怪我をしっかりと完治させることが最優先となるだろう。