八村塁、数字に表れない修正力を呼び起こす“勝者のDNA”

ワシントン・ウィザーズの八村塁は、開幕から16試合連続で先発出場。現地11月27日の敵地フェニックス・サンズ戦では自身初の3試合連続一桁得点となった一方で、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は数字に見えない部分の成長を称えている。 西海岸でのアウェー6連戦中のウィザーズは、26日の敵地デンバー・ナゲッツ戦で104-117と完敗。特に、再三指摘されているディフェンスの課題を露呈した第2Q(クォーター)は、途中出場のジェレミー・グラントにこのQだけで15得点を許すなど24-39と大きく突き放された。八村もシュート成功は10本中3本のみ、7得点、4リバウンドと不完全燃焼に終わっていた。 試合後すぐに連戦の地フェニックスに向かい、深夜2時半に現地入り。午前中のシュート練習は行わずにサンズ戦を迎えたが、チームの朝食時、ブルックスHCは選手たちに“喝”を入れたという。エースのブラッドリー・ビールによれば、それは「たぶんシーズンを通じて初めて」の出来事だったという。指揮官は今一度、勝利への執念を説いた。 「試合に勝つために重視すべきポイントを彼は示した。みんなに何を求め、何を期待しているかをね。それは僕らに必要なことだったと思う。彼は指導においてとても素晴らしい仕事をしてくれた」(ビール) 八村もまだ新人とはいえ、当然ながら喝の対象だ。ブルックスHCは「悪いパフォーマンスにくよくよしている余裕なんてない。マイケル・ジョーダンだって悪いゲームがあったんだからね。切り替えてレベルアップすること。塁も今日は巻き返してくれるだろう」と“引きずらないプレイ”を期待していた。

「今日はすごくフィジカルだった。成長が感じられた」

それに応えるかのように、サンズ戦の八村はエネルギッシュだった。試合を通じて身長208cmを誇るビッグマンのダリオ・シャリッチとマッチアップすると、攻撃でこそ相手のハードなマークに手を焼いたものの、リッキー・ルビオとフランク・カミンスキーのシュートをブロックするなど守備で存在感を発揮。第2Q残り3分44秒にはドライブしてくるルビオの前に立ちはだかり、オフェンシブ・ファウルを誘発した。さらに、第3Qにはそれまで苦しめられていたシャリッチ相手に、ゴール下で豪快なダンクを叩き込んでみせた。 最終的には、31分間プレイして6得点(シュート成功8本中2本)、6リバウンド、2ブロック。エースのブラッドリー・ビールが35得点、センターのトーマス・ブライアントが23得点を挙げたなかでは決して目立つスタッツではなく、活躍を期待する人々からすれば少々物足りなく映るかもしれない。それでも、ブルックスHCは八村の“成長力”に太鼓判を押す。 「今日は他の選手がたくさん得点をした。ブラッド(ビール)が30得点、35得点しない試合があるように、塁がそこまで得点しなくていい試合もある。今日はすごくフィジカルだった。成長が感じられた。私は塁を得点ではなく、フィジカルの部分で評価している。彼は勝者。勝者のDNAを持っている。得点でしか貢献できない選手だったら、良し悪しも激しい。ただの自己満足になる。大切なのは勝つこと。塁は勝つことにしっかりと意識を置いている」 ビールやジョン・ウォールといったスター選手から可愛がられ、ロッカールームではブライアントやアイザイア・トーマスにイジられるなど、チーム内でも“愛されキャラ”となっている八村。世界最高峰のNBAで、どのような成長曲線を描いていくのか目が離せない。

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