ボストン・セルティックスのマーカス・スマートが、デンバーのファンから軽蔑的な発言をされた事象について、NBAが詳細な調査を行なっていること、リーグのスポークスマンを務めるティム・フランクが明らかにした。現地22日のデンバー・ナゲッツ戦にて、スマートはルーズボールをサイドラインに追いかけていった際、ファンに「ひざまずけ」と言われたと伝えている。 試合後、スマートは記者に対し、「『そうだ!そのままひざまずけ!』とファンに言われたから、俺は『試合を見てろ。もしこれが道端だったら報復されるのを怖がって、そんなこと言えないだろ』と返したんだ」と問題の状況を説明した。 さらにスマートはペプシセンターの警備員にも無視されたとも公言している。最低でもひとりの警備員が問題のファンに話しかけているように見えたが、それ以降の対応はなかったようだ。 「警備員にどのファンかを伝えたけど、彼らはただ見ているだけで彼を退場させることはなかった。もし俺がスーパースターだったら、状況は変わっていたのかもね。最終的に俺らは自分自身を守らなきゃいけないし、もしそうなったらファンにとっては最悪のことが起こり得る。俺もそれは望んでないし、リーグもそれは見たくはないはずだ」 ファンによる軽蔑的な発言は度々問題に上がっており、そういった行動に対してNBAもアリーナの警備員には厳格な処置を取ることを求めている。また多くの選手たちから、安全面においてファンの行動に懸念があることをオフシーズン中に伝えられていたリーグは、選手とファンとの接触を監視するエリアを拡大している。 「この問題は解決しなければいけない。もし俺らが報復したら、罰を受けるのは彼らではなく俺らなんだ。それはおかしいよ」とスマートは語っている。