オーランド・マジックのピュアシューターのエバン・フォーニエは、昨季悩まされたスランプから完全復活を遂げようとしている。 2012年のドラフト1巡目20位でデンバー・ナゲッツ入りしたフォーニエ。3年目の2014-15シーズンにマジックに加入すると、以降は主力としてチームを支えてきた。しかし、昨季は自己最多の81試合に出場したものの、シュート成功率(43.8%)、3ポイントシュート成功率(34.0%)ともにマジック移籍以降ではワーストを記録。出産を控えた妻の健康状態や体重維持など不安要素も重なり、スランプに陥ってしまった。 しかし、今夏のFIBAワールドカップでフランス代表のスコアラーとして平均19.8得点を叩き出すなど、母国の銅メダル獲得に貢献。10日のインディアナ・ペイサーズ戦では3ポイントシュート8本中6本成功(成功率75.0%)を含む22得点、15日のサンアントニオ・スパーズ戦でも今季自己最多の26得点を挙げるなど、シューティングタッチを取り戻しつつある。 同僚のテレンス・ロスは、「自信がすべてだし、今の彼は自信に満ち溢れてプレイしていて、僕らに大きなエネルギーをもたらしている。今夏の経験は彼にとって素晴らしいものだった」とフォーニエの復活に太鼓判。本人も「自分の仕事に自信を持っている。どこからシュートを打てばいいか、いいアイデアを持てている。(チームの)オフェンスが良くなっていることも、助けになっているよ」と自信を覗かせている。 マジックが昨季に続いて2年連続でプレーオフ進出を果たすには、フォーニエの活躍は不可欠だ。