米スポーツメディア大手ESPNのラモナ・シェルボーン記者が、「ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが2021年のFA市場に打って出た場合、ゴールデンステイト・ウォリアーズがバックスの大きな脅威となる」と報じたことから、アデトクンボのウォリアーズ移籍説が広まっている。シェルボーン記者は、キャップスペースの観点から現実的に難しいと述べた上で、アデトクンボがウォリアーズのステフィン・カリーと交友関係にあることや、同じエージェンシーに所属していることから、アデトクンボがウォリアーズと契約を結ぶ可能性は十分にあると分析している。 これを受け、バックスのフロントがアデトクンボのウォリアーズ移籍説は根拠のない噂であることを、米メディアheavy.comの取材で以下の通り語った。 「もちろんアデトクンボをチームに残すことが我々の最優先課題だが、ウォリアーズと争う気はないし、心配もしていない。ウォリアーズがアデトクンボ獲得を目論んでいるのであれば、それは途方もない道のりとなるだろう。多くのアセットを手放さなければならないしね。そもそも、アデトクンボにチームを去る意思はない。根拠なく盛り上がっているだけだ」 バックスのフロントがウォリアーズを脅威と感じていないのも無理はない。なぜなら、カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、ディアンジェロ・ラッセルらと大型契約を結んでいるウォリアーズの2021-22シーズンにおけるサラリーは、推定1億5670万ドル(約170億円)に上り、推定1億2500万ドル(約135億円)のサラリーキャップを遥かに超えてしまうからだ。さらに、アデトクンボは7月に、「フランチャイズプレイヤーとして生涯バックスでプレイしたい」とESPNに語ったばかりだ。 アデトクンボは、彼を中心に近年成長を遂げているバックスと延長契約を結ぶとの見方が現時点では有力だ。しかし、2021年までに何が起こるかは誰にも分からない。 スポヲタ:ビタラフ アドル