カワイ・レナードが、昨季王者であるトロント・ラプターズからフリーエージェントとしてロサンゼルス・クリッパーズへ移籍したことは、NBAにおける今オフ最大のニュースといっても過言ではない。クリッパーズから絶大な期待が寄せられているレナードは、攻守両面でトップレベルの仕事をこなす、リーグ屈指の2ウェイプレイヤーだ。 レナードのこれまでの活躍については、評論家やリーグ関係者から多くの賛辞を得ているが、クリッパーズのドック・リバースHCは、その活躍に加えリーダーシップも素晴らしいと思っているようだ。現地メディアThe Boston Globeのゲイリー・ワッシュバーン記者の取材に対し、リバースHCは以下の通り語っている。 「レナードを遠くから見ていると(ケビン)ガーネットを連想させるんだ。静かなガーネットといったところかな。ガーネットは自分の主張が強かったし、大口を叩く面もあったけど、口先だけでなく行動で示していたからチームメイトの信頼があった。タイプは違うけど、レナードも行動で示すという部分ではガーネットと非常に良く似ている。これが一番効果的なリーダーシップの取り方だよ」。 15度のオールスター選出を誇り、MVP受賞歴もあるガーネットは、2007年から2013年までリバースHCの指揮の下、ボストン・セルティックスでプレイしていた。ガーネットが相手チームや審判に罵倒を飛ばしていた一方、レナードは無口で黙々と仕事をこなすタイプであり、対照的なプレイヤーと言える。ただ、リバースHCの言うように両者共に行動で示すタイプであり、ディフェンス面でも手を抜かないという点は類似しているといえるだろう。2人の守備の固さは、それぞれ最優秀守備選手賞を受賞していることが証明している。 ガーネットは、リバースHCともに2008年にセルティックスをNBA王者に導いている。レナードは新シーズン、持ち前のリーダーシップを発揮してクリッパーズを王者に導けるだろうか。 スポヲタ:ビタラフ アドル