今日は何の日 〜ジャズがマット・ハープリングと契約〜

2002年8月15日、ユタ・ジャズがマット・ハープリングと契約した。1998年のドラフトでオーランド・マジックから1順目15位で指名されたハープリングは、オール・ルーキー・ファーストチームに入る活躍を見せた。しかし、翌シーズンを怪我で棒に振ると、シーズン終了後にクリーブランド・キャバリアーズへトレード。さらにその1年後、今度はフィラデルフィア・セブンティシクサーズへトレードされ、キャリア最初の4年で3チームを渡り歩くことになった。 そんなハープリングが加入した2002-03シーズンのジャズは、チームにとっても思い出に残るシーズンとなった。このシーズンを最後にジョン・ストックトンが引退を表明し、カール・マローンはチャンピオンリングを求めてロサンゼルス・レイカーズへと移籍したのだ。ハープリングは長年NBAでも最高のコンビとして活躍してきた2人の「最後の弟子」となり、ついに才能が開花。このシーズンは平均17.6点を挙げ、MIP投票でギリバート・アリーナスに次ぐ2位の票を得た。 その後3シーズンはプレイオフ進出を逃したものの、デロン・ウィリアムズがポイントガードでスターターの座を奪ってからは強豪へ返り咲くことに成功。ハープリングは新時代のジャズにおいても、堅実でハードワークを厭わないストックトンとマローンの姿を彷彿とさせるスタイルでチームに貢献した。 故障で2009年以降はプレイできなかったハープリングだったが、引退直後からジャズのテレビ解説者を務めている。選手時代に情熱的で鼻っ柱の強いプレイヤーで知られていたことから、この転身は周囲を驚かせたが、当のハープリングは「選手の頃は、試合はアドレナリンが全てって感じだったけど、解説者は試合を気にはかけても、結果を引きずることがない。全然違うよ」と述べている。 自身がプレイしていた頃の記憶に頼らず、現在のトレンドも研究する彼の解説は、評判がいいそうだ。

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