ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードの親友であるジェレミー・キャッスルベリー氏が、同チームのアシスタントコーチに就任したと、「The Athletics」のジャバリ・ヤング記者が報じた。 サンディエゴ州大卒のキャッスルベリー氏は、高校と大学のバスケットボールチームでレナードとチームメイトだった。2人の関係は、レナードがNBA選手となってからも続いており、立場は違うが、2人は常に同じチームに在籍していた。レナードのサンアントニオ・スパーズ時代、同チームのアシスタント・ビデオ・コーディネーターであったキャッスルベリー氏は、昨季レナードがフランチャイズ史上初となるNBA制覇に導いたトロント・ラプターズのプレイヤー・デベロップメント・コーチを務めていた。 クリッパーズが、レナードの親友をアシスタントコーチに迎え入れたのは、昨季のファイナルMVPであるレナードを喜ばせるためなのだろうか。キャッスルベリー氏のアシスタントコーチ就任が、レナードの要望によるものであったかは分からないが、クリッパーズが今オフ、レナードの希望通りポール・ジョージをトレードで獲得したことに鑑みると、クリッパーズはレナードを満足させることに必死なのだろう。 優勝経験のないクリッパーズが、今オフにリーグ屈指のプレイヤーを獲得できたのだから無理もない。リーグ最高峰の2ウェイプレイヤーであるレナードとジョージをロスターに追加したクリッパーズは、新シーズン最も優勝が期待される有力チームへと変貌を遂げている。 昨季、ラプターズで圧倒的な存在感を発揮したレナードは、現役最強と議論されるほどのプレイヤーだ。2度NBA制覇を果たし、3度オールスターに選出され、2度ディフェンシブ・オブ・ザ・イヤーを受賞したほか、数々の輝かしい記録を残しているレナードは、昨季のレギュラーシーズンに平均26.6得点、7.3リバウンド、3.3アシストをマーク。プレイオフでさらなる爆発力を見せたレナードは、平均30.5得点、9.1リバウンド、3.9アシストを挙げ、ラプターズを初優勝に導いている。 新天地へと移ったレナードは新シーズン、今度はクリッパーズをNBA初優勝に導くことはできるのだろうか。新生クリッパーズの新シーズンに注目だ。 スポヲタ:ビタラフ アドル