2019 NBAドラフトでマイアミ・ヒートから1巡目全体13位指名を受けたタイラー・ヒロが現地時間の水曜日に、ヒートと正式に契約を結んだことをチームが発表。 NBAにドラフトされる前に、ケンタッキー大で素晴らしいパフォーマンスを見せていたヒロは昨シーズン、1年生にして平均14.0ポイント、4.5リバウンド、2.5アシスト、1.1スティールを挙げ、チームをNCAAトーナメントのベスト8まで導いた。この大活躍により、彼は同シーズンのNCAAサウスイースタン・カンファレンスの新人王に選ばれた。 身長196cmのポイントガードのシュート成功率は46.2%、またスリーポイント成功率は35.5%、そしてフリースロー成功率はなんと93.5%という高確率であった。「Miami Herald」のアンソニー・チアング記者によると、彼の優れたシュート力こそがヒートのパット・ライリー球団社長やフロントオフィスが惚れた理由だという。 チアング氏によれば、ライリー球団社長はヒロについて以下の通り語ったという。 「既に優れたシュート力があることはもちろんだが、彼にはアップサイドがあると我々は感じている。エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)を筆頭とした我々スタッフの優れた選手育成制度により、彼はより完璧に近い選手となるだろう。彼次第ではあるが、即戦力としても期待できると思っているよ。ハードワークは必須になるが、彼のように熱心な選手は見たことない。非常に楽しみだよ。」 さらに、ライリー球団社長は、ヒロがオールスター選手になれる素質をもっていると高評価しているそうだ。そして、「Florida Sun-Sentinel」のデイビッド・フローネス記者によれば、スポールストラHCも「ボールハンドリングのスキルやドリブルからプレーメイクできる能力が彼を優れたシューター以上のポイントガードにしている」と絶賛。 一方のヒロも幼少期からヒートのファンであったという。憧れだったチームにドラフトされ、今夏に彼のバスケットボール人生がグルっと一周することとなった。 また、ヒロが幼少期にヒートのジャージーを着ている写真が、「こうなる運命だったんだよ、タイラー・ヒロ!」と書かれたキャプションとともにヒートの公式ツイッターに投稿されている。 そんなヒロは、来期から自分の名前がバックに書かれたジャージーを着て正式にヒートでプレーすることとなる。 文:ビタラフ アドル