11月14日(木)正午から、河村勇輝が所属するメンフィス・グリズリーズ(7勝4敗)と、八村塁を擁するロサンゼルス・レイカーズ(6勝4敗)が対戦する。
現在3連勝中で、11月は5勝1敗と好調を維持しているグリズリーズ。エースのジャ・モラント(腰)、デズモンド・ベイン(右斜筋)、マーカス・スマート(右足首)とスタメン5人中3人が怪我で離脱する中で、結果を出せている要因として挙げられるのがディフェンスだ。ディフェンシブ・レーティング(108.4/リーグ5位)、被FG成功率(43.4%/同3位)、被3ポイント成功率(33.3%/同5位)は全てリーグトップ5入り。テイラー・ジェンキンスHC(ヘッドコーチ)の下、選手全員ディフェンスへの意識が高く、簡単に点を取らせない強固な守備を構築している。 なお、オフェンスも選手とボールが動き続けるシステムが浸透しており、平均得点がリーグ3位(120.9)、平均アシスト数は2位(30.4)、そして平均ペイント内得点は1位(60.5)と絶好調だ。ペースの早い展開からイージーショットを狙いつつ、ハーフコートになっても上手くスペーシングを作れているのが功を奏し、直近3戦では7選手が2桁得点以上を挙げるなど、誰が出ても遜色なく活躍できる状況が作れている。 そしてやはり期待せざるを得ないのが、河村の出場だ。現在3試合連続で出場しており、11日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では今季最長となる8分間で 3点、4アシストを記録した。ガベージタイムでの出番が続いているが、限られたチャンスでノールックパスを繰り出すなど着実に結果を残している。不調だったシュートも少しずつ改善されているだけに、積極的に攻めて今後さらに出場時間を伸ばしてほしいところだ。
対するレイカーズは開幕3連勝と最高のスタートを切るも、以降は3勝4敗と苦戦。オフェンシブ・レーティングはリーグ5位(117)と好調だが、ディフェンシブ・レーティングは26位(117.5)と守備が足を引っ張っている。この課題にJJ・レディックHCは攻守で精彩を欠いていたディアンジェロ・ラッセルに代え、守備に定評のあるキャム・レディッシュを先発に抜擢。これが的中し、直近2戦はディフェンシブ・レーティング(111.8)が改善された。 ディフェンシブなマインドを強めたチームとしての戦い方と同時に、八村の活躍にも期待だ。前回の直接対決は病欠したが、昨季のグリズリーズ戦では3試合で平均23点とハイアベレージをマーク。ここ5試合連続で1桁得点と、最近はリズムに乗り切れていないが、得意の相手に復活するきっかけを掴みたい。