セルティックスのジェイレン・ブラウン、グラント・ヒルの「陰謀論」発言に不快感を示す

ボストン・セルティックスのジェイレン・ブラウンが、アメリカ代表のマネージングディレクターを務めるグラント・ヒルの発言に不快感を示した。ヒルは『The Dan Patrick Show』に出演した際、NBAファイナルでMVPに輝いたブラウンをアメリカ代表に選出しなかった件について、以下のようにコメントしていた。 「(ブラウンの)エージェントと話した。Twitterで話題になる前か後かは分からない。陰謀論があるという考えがあった。僕は陰謀論が大好きだけど、今回の決断は本当にバスケットボールに基づいたもので、難しい決断だった。FIBAの大会を経験したことで、私たちが必要とするコート上の適切なバランス、適切なピースを見つけたいと思うようになったんだ」 ヒルの意図としてはあくまでバスケットボールに基づいた決断だったというものだったが、ブラウンは「陰謀論」という発言が気になったようだ。自身のXで、「グラント・ヒルに陰謀論者呼ばわりされるのはがっかりだ。自分は21歳の頃から(NBA選手会)副会長を務めているし、とても理解力だってあるのに」と苦言を呈した。 また、ヒルが陰謀論と話したのは、欠場するカワイ・レナードに代わってデリック・ホワイトが選出された際、ブラウンがSNSでUSAバスケットボールのスポンサーであるナイキに対するメンションを行なったことに端を発する。ナイキのスポンサードを受けるUSAバスケットボールに対して、ブラウンはアディダスとの契約終了後の直近3シーズンはどのブランドとも契約を結ぶことなく、主にナイキのコービー・ブライアントのモデルを着用していた。しかし、2022年末にカイリー・アービング(ダラス・マーベリックス)が反ユダヤ主義的な動画を自身のSNSでシェアしたことを受け、当時アービングと契約していたナイキが同選手との契約を破棄。ブラウンはその決断に対してSNSで疑問を呈するコメントを投稿し、その後はロゴであるスウッシュは見えないように加工することもあった。 そうした経緯があったことから、インターネット上を中心に「ナイキがブラウンの代表入りを拒否した」という陰謀論が巷で囁かれるようになったのだ。無論、今回ヒルが説明したようにそのようなことはなかったのだが、ブラウンとしてはNBAファイナルでMVPに輝いたにもかかわらず代表入りできなかったことを今でも訝しがっているのだろう。

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