2024年のNBAドラフトは日本時間6月27日(現地26日)、28日(同27日)に行われる。ニューオーリンズ・ペリカンズはロサンゼルス・レイカーズからトレードで獲得していたドラフト1巡目指名権の使用を延期したと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が伝えたが、これはレブロン・ジェームズ(レイカーズ)の息子であるブロニー・ジェームズのドラフト指名を巡る駆け引きの要素もあるようだ。 ペリカンズは2019年7月、ペリカンズはレイカーズ、ワシントン・ウィザーズと3チーム間トレードを実施。大黒柱だったアンソニー・デイビスを放出し、レイカーズからロンゾ・ボール、ジョシュ・ハート、ディアンドレ・ハンター、ブランドン・イングラム、現金、2022年のドラフト1巡目指名権、23年のドラフト1巡目指名権、24年のドラフト1巡目指名権を獲得した。 そのなかで、2024年のドラフト1巡目指名権は延期オプション付きだったとのことで、ウォジナロウスキー記者によればペリカンズは指名権の使用を2025年まで延期するという。日本時間6月2日(現地東部時間1日23時59分まで)までにリーグ事務局に決定の旨を正式報告しないといけないが、これは同時にレイカーズが2024年のドラフト1巡目17位指名権を得ることを意味する。 今年のドラフトは大物が少ないのも理由の1つだろうが、『Sporting News』のカイル・アービング記者は、フェニックス・サンズが1巡目22位指名でブロニー・ジェームズを指名することを検討しているとの報道もあり、プレイヤーオプションを行使して無制限FA(フリーエージェント)になれる権利を持つ父親のジェームズを引き留めるための手段の一環との見方もできるとしている。 また、『Sports Illustrated』のデレック・パーカー記者は、「レイカーズはレブロン・ジェームズをロサンゼルスに引き留めるために、息子であるブロニー・ジェームズを指名するかもしれないと推測する者もいる。チームはドラフト全体55位指名権も持っているが、ドラフト1巡目の他のチームがジェームズを引き抜くためにブロニーを獲得しようと準備しているのではないかという憶測もある。いずれにせよ、レイカーズが17位で指名できることは、短期的には一定の柔軟性をもたらす」と、状況を説明していた。