シカゴ・ブルズは日本時間4月20日(現地19日)に行われたマイアミ・ヒートとのプレイイン・トーナメントに91-112で敗れ、2023-24シーズンが終了した。オフに無制限フリーエージェント(FA)となるデマー・デローザンはブルズとの再契約を望みつつも、まだ手が届かないチャンピオンシップへの意欲も覗かせている。『ESPN』のジャマール・コリアー記者が伝えた。 今季39勝43敗でイースト9位だったブルズは4月18日(同17日)に10位アトランタ・ホークスとのプレイイン・トーナメントで131-116と勝利するも、続くヒートとの第8シードを懸けた戦いで敗戦。2年連続でヒートにポストシーズンへの道を阻まれ、涙を呑んだ。 NBA15年、通算1110試合に出場して2万3582得点(キャリア平均21.2得点)を誇るデローザンは、34歳の今季も79試合に出場して平均24.0得点、4.3リバウンド、5.3アシスト。平均37.8分間のプレイ時間はリーグトップと衰えは感じさせない。 昨年、ヒートに負けた際、デローザンはリベンジを果たすべく再戦を望んでいた。今年も同じ結末に終わり、「ここにいたいというスタンスは同じだ。でも、俺は純粋に勝ちたい。プレイオフ1回戦、2回戦(カンファレンス準決勝)を見るために家に帰るのは悔しい」とフレストレーションを滲ませた。 「負けたくないし、チャンスを逃すのも嫌だ。シーズンが終わると本当につらい。次に試合がない。次は16年目のシーズンが始まる時だ。今シーズンが終わってしまったと実感している。25年間プレイしようとか、そんなことは考えていない」 これまでトロント・ラプターズ、サンアントニオ・スパーズ、ブルズでプレイしてきたデローザン。ブルズは直近7年で6回プレイオフを逃しており、ブルズに望むことを問われると「チャンスを与えてくれるチーム(であること)」と答えている。 同僚のコービー・ホワイトは、「彼が望むものは何でも、与えられるべきだと思う。僕らにとって彼が戻ってきてくれることが重要だ。個人的にもそれを望んでいる」と、デローザンの再契約はチームにとって重要だと語った。果たして、今年8月に35歳を迎えるベテランは、無制限FAとなるなかでどのような決断を下すだろうか。